19日にも自民党総裁選に出馬表明すると見られる小林鷹之衆院議員(49)=千葉2区・前経済安全保障担当相=が17日、新潟県燕市の燕三条ワシントンホテルで開かれた自民党新潟県第2選挙区支部主催の特別講演で講演した。
講演後の囲み取材で小林氏は出馬について明言しなかったが、「同僚議員からそういう声をいただいてるのは事実。それをしっかりと受け止めて、自分で最終的には判断したい」と前向きな姿勢を示した。細田健一衆院議員=新潟2区=は、小林氏が総裁選に出馬するなら全面的に応援すると述べた。
原発再稼働について小林氏は、「原子力だけではなく再生可能エネルギー火力発電も含めてバランスだと思っている。原発は重要なことがちゃんと科学的見地に基づいて地元の自治体の方々と理解をしっかりと得ながら進めていくことが大切」との考えを示した。
総裁選では立候補者の乱立も予想されているが、小林氏は「どういう構造になるかがまったくわからないので、なかなかコメントをしようはない」としつつ、一般論と前置きしたうえで「今、自民党が危機的な状況にあるという認識はもっているので、総裁選という開かれた場で、挑戦する意欲のある人が出て骨太の政策論議、あるいは国家ビジョンを議論で戦わせると、それを国民や党員の皆さんにしっかりと見ていただく、そういう機会になればいい」と述べた。