新潟県加茂市の市立図書館で初めての夜のイベント「こわ〜い夜の図書館」が17日行われ、50人が参加して肝試しにチャレンジしてふだんは静まり返った図書館に絶叫が響いた。
夏休みに昼も夜も楽しめるイベントをと、午前は読み聞かせとリサイクル工作の「ワクワクドキドキお話のへや」、午後はで怖い話の読み聞かせと子ども映画の上映の「ミニミニきっず DAY」を行った。
そして夜は目玉の「こわ〜い夜の図書館」。怖い話の読み聞かせ、怪談家の稲川淳二の怪談話を見たあと、館内での肝だめしで夏休みの思い出づくりにしてもらった。
小学生以上を対象に定員50人で参加者を募集し、締め切り前に定員に達した。20組ほど親子や友だちのグループが参加し、怖い話で雰囲気を盛り上げてから肝試しに挑戦した。
背丈を超える書架が迷路代わり。5つのチェックポイントを設けてそれぞれ人間の骨格標本、軍服を着たマネキン、人体模型、京人形、赤ちゃん人形と、平仮名1文字が書かれたカードを設置した。すべてのチェックポイントを回って5枚のカードを集め、並べ変えるとキーワードが完成して景品と交換するという趣向だ。
ほとんどの電灯を消した館内は、昼の図書館とは別世界。仕掛けは、お化けが出て来そうな音楽を流し、顔を白塗りにした人が立っているていどだが、それでも絶叫が響き渡った。
「無理ーっ!」と足がすくんでカードを全部、集められずに再挑戦を申し出る小学生の女子のグループもあれば、「怖くないよ!」と言いながら大きな声を出したり、歌ったりして恐怖をまぎらわせながら、しまいには「怖い、怖い!」と本音が出ていた。
お母さんは「いやーっ!」と驚きながら、つい大声を上げた自分に笑った。それぞれに肝試しに没頭し、終わったあとは日常にない興奮に誰もが目を輝かせていた