「JRE Local Hub 燕三条」が東京駅へ出向いてビジネスマッチング　昨年に続き9月2日から8日まで (2024.8.21)

ものづくりで知られる新潟県燕三条地域の玄関口、JR東日本「燕三条駅」構内にあるビジネスマッチング拠点「JRE Local Hub（ローカルハブ）燕三条」は、昨年に続いて9月2日から8日までの1週間、東京駅構内のイベントスペース「スクエア ゼロ」へ出向いて「JRE Local Hub 燕三条 in Tokyo Station」を開く。ことしはビジネスマッチングにさらに力を入れ、昨年の11社を大きく上回る30社が出展。昨年は5日間で2万4000人だった来場者をことしは10万人を目指し、商談は100件をねらう。

昨年の11社を上回る30社が出展、来場者10万人、商談100件を目指す

JR東日本新潟支社の白山支社長(左)とドッツアンドラインズの齋藤代表取締役

「JRE Local Hub」は、JR東日本が「地域をつなぐ」、「世代をつなぐ」をキーコンセプトに地域と進める地方創生型ワークプレイスで、燕三条はその第1号拠点。2023年2月にオープンし、ビジネスマッチング「燕三条こうばの窓口」をはじめ、コワーキングスペース、各種育成プログラムなどの機能を備えている。

昨年9月に初めて東京駅へ出張する形で展開し、燕三条エリア企業とのビジネスマッチング「ものづくりコンシェルジュ」や燕三条地域のものづくり産品などの販売、燕三条のイベント情報発信、三条市のふるさと納税のPRなどを行った。

「JRE Local Hub 燕三条 in Tokyo Station」で販売する燕三条産品の一部

ことしは会期を昨年の平日5日間から土、日曜を含む1週間にし、ビジネスマッチングに登録する136社のうち原則会員企業の30社が出展。昨年の11社から大きく増えた。昨年の商談は、飛び込み客が頭皮マッサージ機の部品で燕市の企業と商談が成立し、今も取り引きが続いている例が1件あったほか、3件の商談があった。

このほか地場産品の販売、10月の「燕三条 工場の祭典 2024」の情報発信、燕三条の職人によるデモンストレーションと体験、三条市によるふるさと納税PRを行う。

体験で製作するミニ台車

昨年の地場産品などの販売は、レジ打ちが2,400件あったので、来場者の10人に1人が購入したことになる。諏訪田製作所のニッパー型つめ切りが人気ですぐに完売した。

ことしはおちょこ1個（磁器、ステンレス、鎚起銅器のうち1個）と新潟県内の酒蔵の日本酒50mlがセットのカプセルトイ「ポンポン酒 上越新幹線おちょこ 東京駅限定 ver.」や、燕三条エリアの職人が製造 した包丁や爪切り、スプーンやフォークをはじめとしたカトラリーなどを販売する。

作成したポストカード

燕三条の職人によるデモンストレーションと体験は、職人が包丁の研ぎ方を伝授し、ミニ台車作りの体験を行う。また、ことしはポストカードを作成し、参加企業から関係先に送ってもらって集客につなげる試みも行う。

JR東日本新潟支社の白山弘子支社長と「JRE Local Hub 燕三条」を運営する株式会社ドッツアンドラインズ（三条市）の齋藤和也代表取締役が記者会見した。白山支社長は「燕三条を訪れるきっかけづくり、産業を活性化していくきっかけにしていきたい」と述べた。

記者会見のようす

参加企業の増加でビジネスマッチングの機会が増えることにも期待し、「燕三条のさまざまな産品に手にふれて実際に見ると、その技術の高さが魅力が伝わると思う。それが最終的には買い物に終わらず、ビジネスにつながっていけば」と願った。

齋藤代表取締役は、これまで1年半の「JRE Local Hub 燕三条」の実績を実例をあげて示した。7月末までに窓口を通じて130件以上の商談があり、50件以上の商談が成立。シェアオフィスは約3,000人が利用したことなどを紹介した。

「商品はいい品物なので、手に取ってもらう機会が増えれば売れることが前回でわかった」と手応えを感じた。東京ではさまざまな展示会が開かれるが、「燕三条以外のライバルがいないところでより多くのお客さんにふれてもらえる機会があるのは、非常に大きい」と東京駅での展開のメリットを話し、昨年を大きく上回る成果に期待した。出展企業は次の通り。

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