新潟県三条市下田地区の夏祭り「しただふるさと祭り」が24日、下田大橋下の特設会場で開かれており、相変わらずの厳しい残暑のなか地域人たちでにぎわっている。
朝から長野地内で雨生(まおい)の大蛇祭の出発式で始まった。下田地区の吉ヶ平の雨生ケ池に住む大蛇が雨や日照りをつかさどったという伝説をもとに1998年から行っている。
モミの木で作られた大蛇の頭部にカヤやよしずで巻いた胴体をつないだ全長約30メートルの大蛇に笠堀姫をのせて特設会場へ進んでいる。同時に特設会場ではフードやドリンクを販売する地元団体のテントが並び、音楽や踊りのステージイベントが繰り広げられている。
しただふるさと祭りと言えば、ニジマスのつかみどり。五十嵐川漁協協同組合の協力で、参加費700円で1人5匹まで捕まえ、その場でさばいて塩焼にして食べられるというシステムだ。
五十嵐川の水をひいたいけすにニジマスを放ち、中に入って捕まえてもらった。午後0時半までの三条市の最高気温は33.6度の猛暑。子どもたちはいけすに入って歓声をあげてニジマスを追った。
いけすは濁っていてニジマスを見つけることも難しかったが、軍手をはめた手で捕まえると「捕った!」と大喜び。捕まえられない子どもに代わって挑戦したお父さんも「捕ったどー!」。しまいにニジマスを捕まえるのを忘れて水遊びに熱中にしてご機嫌な子どももいた。
午後からは大蛇行進、下田の伝説にちなんだ五十嵐小文治石投げ全国大会、雨生の大蛇 昇天の舞、そして午後8時15分からフィナーレを迎える。