新潟県三条市で行われる任期満了に伴う三条市長選(10月20日告示・27日投票)で再選を目指す現職の滝沢亮氏(38)の総決起集会が23日開かれた。対立候補の擁立などの動きは見られず、選挙の2カ月前という早い段階の総決起集会だったが、約700人の支持者が当選を願った。
滝沢氏は初当選から4年間の市政を振り返り、今後の市政運営に対する決意を表明した。滝沢氏は、市民や関係者に感謝の意を表し、とくに2020年11月に市長に就任して以来、多くの支援と激励を受けたことに深い感謝を述べた。
コロナ禍で市長就任直後は市民との交流が制限されたが、その後はこれまで46回にわたる集会や座談会を通じて市民の声を直接、聞いて市政に反映させる努力をしてきた。
ふるさと納税の寄付額は、2020年度の7億2千万円が22年度は50億4千万円に達した。23年度も44億円を超えたのは、三条市の地元産業の強さと市民の協力による成果であると強調し、今後も市の産業振興と地域経済の発展に力を入れていく考えを示した。
教育・子育て環境の整備では、4年間で中学生から高校生までの医療費補助の拡大や、18歳までのインフルエンザ予防接種費用のサポート、不妊治療への支援などを実現した。
市内の小中学校のトイレの洋式化や、教室へのエアコン・Wi-Fiの導入といった学校環境の改善も進め、これらの取り組みをさらに推進する。とくに教員の働き方改革を進め、三条市の学校を魅力的な職場にすることで、教育の質を高めていく。
医療福祉分野では今春、開院した県央基幹病院が地域の救急医療を支える拠点となり、住民の命を守るために不可欠な施設。看護師や医師の確保にも力を入れており、市外からの引っ越し支援や奨学金制度を通じて、医療従事者の確保に努めている。
4年前の三条市長選は「市民のために」をキャッチフレーズに挑戦し、今回のキャッチフレーズは「これからも市民のために!」。「この4年間、市民のためになっていたかな自分自身を振り返り、もう1度、その原点に戻って、私は皆さんのためにあるんだという気持ちを自分にもう1回、言い聞かせる。もう1回、理解するために今回は“これからも市民のために!”というようなキャッチコピー、副題をつけさせていただいた」と述べた。
ただまだまだやらなければならないこと、市民のためにやっていきたいことはたくさんある。「どうか私に力を貸してください。皆さんと一緒に私たちがひとつになって、もっと良い三条市をつくっていきましょう、つくれると私は思う。そんなポテンシャルのある、潜在能力のある素晴らしい三条市。皆さんと一緒に三条市をもっと良くしていこう、お力をお貸しください」と締めくくった。
妻の滝沢佳代さんも、お礼の言葉を述べた。コロナ禍の最中に市長に就任したため、顔の見えない市長と言われたことを振り返った。5歳の長男が三条市長は偉いのかと聞いてきた。「私は夫のことを子どもにそういうふうに思ってほしくないので、ちょっと考えてお父さんは三条市のことをいちばん考えて三条市のためにいちばん頑張らなきゃいけないなんだよと言った」というエピソードを話した。
「まだまだ未熟者で、ひとりでできることも限られているので、皆さまの力が本当に必要。まだまだやらなければならないことがたくさんある。今後とも皆さまのご支援、ご鞭撻(べんたつ)を」と求めた。
ほかに来賓のあいさつやビデオメッセージの上映、頑張ろうコールなども行われた。それぞれのあいさつなどは次の通り。
4月の定例記者会見で、市長も2期目に立候補すると表明された。講演会としては、春先から各地域にまんべんなくミニ集会、ミニ懇談会を開きながら5月、6月は中規模の市政報告会を開いた。これも皆さまの温かい支援があってこそ。この大集会でも皆さま方から精力的な支援のなかで、このような大勢の皆さんからお集まりをいただいた。
市長も若い。若さと行動力で三条市を引っ張っていく。これからも皆さんの力をいただきながら精一杯、頑張らせていただき、後援会も頑張らせていただく。それには皆さんの絶大な力が必要だ。
ふるさと納税を1年間で3.3倍に増やしたり、ご自身が子育てをされている体験を生かして子育て支援にも力を入れていただいた。率先して市職員の働き方改革にも力を尽くしていただいてるのは本当に素晴らしい。三条のものづくりをもっと輝かせていくためにも、道路行政をしっかり前に進めていかなければならない。全力で道路行政にも力を注いでいることに心から敬意を表する。
これからも滝沢市長と情報交換しながら手を取り合って三条市民のための政治、三条市の発展のために私も力を尽くしたい。
衆院の解散総選挙が市長選に重なったらどうなるんだろうとも思ったが、とにかく誰も選挙に出れないぐらいのの後援会の支え、盛り上げ、布陣を組んでいただき、どんな状況になっても立派な勝利を収めていただくよう心から祈念する。
有権者、市民を置き去りにして首長がころころ変われば、市政の安定は確立できない。これは全国各地で起こっているさまざまな市の衰退の減少、混乱の現象を見ると、おそらく間違いのない大原則だ。
そんななかで、ただでさえ安定的に、周りからも評価をされている滝沢さんが2期目に再び挑戦をされることは、私たち三条市民にとってどれほどありがたく、頼もしい決断だったかということを皆さんと心をひとつにしたい。
ぜひ皆さまから引き続き滝沢さんに陰に陽にエールを送っていただき、滝沢さんが安心して市政の運営ができることを心からともに祈る。皆さんで一緒になって滝沢亮市長を再選させるための盛り上げを大いにしていきたいし、私もこの壇上からそのことだけをお誓い申し上げる。
燕市をはじめ近隣の市町村を巻き込んで石上大橋下流橋をつくる会を主導して作られた。1期目でいながらこれだけの巻き込み力、三条市にとどまらない県央地区の若きリーダーとしてこれだけの力を発揮される企画力、巻き込み力を発揮されるのは、滝沢市長を置いてほかにない。
三条市、県央地域には、産業振興などさまざまな課題があり、県央基幹病院もできたが、しっかりと育てていかなければならない。農業振興、インフラ整備の課題もある。
私も国定先生や河原井県議と一緒になって滝沢市長を一生懸命、応援する。三条市がますます発展するために間違いなく2期目も頑張っていただきたい。三条市、県央地区の発展のために欠かすことのできない滝沢市長の2期目に向けて一緒に頑張りましょう。
三条市の滝沢市政の令和6年度の大きな仕事があるが、そのなかで第一番に子育て支援の充実、持続可能な地場産業の安定、道路ネットワークの拡充・強化、住みたくまちのといった大きな目標がいくつもある。
こういった目標の達成のために皆さまの大きな力が必要。2期目の当選に向けて皆さんの力が大きな輪になって、声掛けをいただきながら頑張っていきたい。
2期目に向けてこれまでの市政を継続し、いろんな形で若き滝沢さん、いろんな形の発想が具体的に出て、それが実績になる。それと実行力と行動力は、本当に大したもんだと考える。
こういう若い市長がまちのリーダーシップをとっていただくのは大変ありがたいと感謝している。引き続き活躍していただけることを業界としても応援をしていく。
これまでの4年間、たくさんの信頼と実績を築いてこられた滝沢市長は、2期目も引き続き全力で市民のため、私たちのために戦い続けてくれることと信じている。
引き続き皆さんの温かい支援を未来の三条市のために全力で取り組む滝沢市長への支援を引き続きよろしくお願い申し上げる。私も全力で応援する。
滝沢からも話があった通り、まだまだやらなければならないことたくさんある。それ以上に明るい未来、輝かしい未来が待ってるのも確か。それを実現していくために滝沢本人も、我々後援会としてもできる限りのことをやっていきたいが、我々だけの力ではなく、市民、ここにいる皆さま、来られなかった皆さまと一緒に頑張っていきたい。引き続き力添えをいただきたい