新潟県三条市の小学生公式ドッジボールチーム「ブラックタイガー」は、25日に富山県南砺市で開かれた「第25回中日本ドッジボールチャンピオンシップ」に初出場し、準優勝に輝いた。
ブラックタイガーは、7月15日に三条市で開かれた第33回夏の全国小学生ドッジボール選手権新潟県大会で4位入賞を果たし、今回の中日本ドッジボールチャンピオンシップの出場権を獲得した。
新潟、石川、富山、長野、福井から開催地富山から8チームのほかは各県代表4チームの計24チームが出場。4ブロックで予選リーグ、各ブロック上位2チームで決勝トナーメントが行われた。
ブラックタイガーは予選で大門ドッジボールクラブ(富山県)に7-6、千坂ドッジファイヤーズ(石川県)に10-9、若槻TOPGUN(長野県)に7-6で勝ち、中郷ドッジボールクラブ(福井県)に8-8で同点、杉っ子ドッジファイターズ(富山県)に7-11で負け、3勝1分1敗の成績で予選2位で決勝トーナメントに進んだ。
決勝トーナメントは、準々決勝でAttacks zero1(富山県)9-8で勝ち、準決勝で松任の大魔陣(石川県)に8-8から延長のVポイントで9-8で勝利。そして決勝は燕市のM.U.D.C(新潟県)との地元同士の対決となり、決勝だけ3セットマッチで第1セット7-9、第2セット5-10でセットカウント0-2で敗れ、準優勝に終わった。
ブラックタイガーは、三条市立条南小学校のクラスが三条市内のドッジボール大会に出場しようと1995年に発足した「条南ファイヤー」に始まり、98年に「リトルスターズ」、99年に今の「ブラックタイガー」に改称した。今のメンバーは三条市、燕市、見附市、長岡市の小学生23人。三条市内の栄中央小、旧第一中、須頃小の3つの会場で練習している。
監督の会社員山田貴生さん(35)=三条市=は、その第一期卒団生で主将も務めた。中日本ドッジボールチャンピオンシップに至る道のりを振り返る。
8月4日に初出場した北信越大会(長野県)では、予選リーグ1勝3敗で予選敗退だったが、北信越地区でも十分に戦えると手応えを感じていた。
それから今回の大会でまで残り20日ほどで、どうチームを修正していかなければならないのか選手とミーティングを重ねた。キャッチングの強化、パス精度の強化を重点的に練習し、何よりも声を掛け合いチームを盛り上げていく“声”の強化にも励んだ。
良いプレーはみんなで盛り上がり、仲間のミスはみんなでカバーする。ドッジボールは、ミスのスポーツ。どれだけミスをしないか、ミスを続けないかが鍵となる。ミスをしてもプレーは続く。声をかけてやり、良いプレーでミスを帳消しにしようと選手達に指導していった。
中日本ドッジボールチャンピオンシップには、前泊して選手達の体調面を万全に整えて臨んだ。北信越大会とはまるで違う動き、盛り上がり方で、他県の強豪チームを次々と撃破。ブラック旋風を巻き起こした。
決勝戦は同じ新潟県対決。夏の大会でも準決勝で敗れており、リベンジを誓った。前半はリードしたが、後半になると相手のアタックをうまく取れず、人数が削られ、結果はセットカウント0-2の準優勝だった。
初出場での初準優勝は大金星として、子どもたちを大いにほめた。次は春の全国大会初出場をねらう。チームは盛り上がってきていて、発足後、初のできごとが続いている。子ども達の可能性は無限大。絶対に春の全国大会へ行くと、選手と山田監督は誓っている。ブラックタイガーへの問い合わせは山田監督(080-1018-3551)へ。