27日の新潟県三条市は最高気温36.1度の猛暑日となり、23日の37.2度に次ぐことし2番目の厳しい暑さだった。
明け方の最低気温は24.4度で熱帯夜にはならなかった。日中は雲が多く、高さの違う雲が重なるように広がった。
日差しの強さと関係なく気温はぐんぐん上がり、正午過ぎに最高36.1度に達した。午後6時でもまだ31.1度もあり、寝苦しい夜になりそうだ。
気象庁の27日午後5時45分の発表では、非常に強い台風10号は奄美市の東北東にあり、ゆっくりした速さで北北西へ進んでいる。
鹿児島県の喜界島では午後5時14分に最大瞬間風速西北西の風42.7メートルを観測。5時の中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心から半径95キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。
また、中心の東側390キロ以内と西側220キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いている。
25日夕方のゲリラ豪雨で三条市内では、収穫期を迎えているわせ品種の水稲の多くが倒伏した。台風10号接近の影響で強い風雨に見舞われれば、さらに倒伏が進めば、発芽のおそれや稲刈りで小石が混じることもある。その前にと稲作農家は、わせの収穫作業を急いでいる。
三条市下田地区の熊倉善幸さん(47)もそのひとり。わせは栽培していないが、収穫できる状態になったもち米「こがねもち」を収穫した。
5反で「こがねもち」を栽培している。しかしことしは、うち1反にイノシシが入り、1反は水害の被害に遭って収穫できない。残り3反を27日、一気にすべてコンバインで刈り取り、猛暑での作業にシャツは汗びっしょりになっていた。