自動車整備、新車・中古車販売の有限会社星商会(新潟県燕市笹曲)は28日、事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債は金融値務を中心に約2億5000万円の見込みだが、変動する可能性がある。
同社は1953年創業、62年10月に法人改組。地元の古参業者として自動車整備を軸に新車・中古車の販売も手がけていた。
主に地元住民や企業を得意先として、自社整備工場で車検、定期点検、整備や修理を手がけるほか、新車や中古車も販売。本店のほか長岡市や柏崎市に営業所を展開し、98年9月期には年収入高約4億円を計上していた。
しかしその後、地域住民が減少するなか、カー用品店やガソリンスタンド運営業者の自動車整備事業への参入などで競合が加速。ここ数年の年商規模は約3億円に低下し、厳しい資金繰りが続いていた。
近年は自動車メーカーの認証不正に伴う出荷停止で一部車種の販売が低迷。さらに代表の体調不良も重なるなかで、支えきれず事業継続を断念した。