新潟県内の工業高校が集って工業高校の魅力をアピールする新潟県高等学校長協会工業部会主催の「第18回工業教育フェスタ〜煌(きら)めくテクノロジストの祭典〜」が7日、初めて学校ではない三条市体育文化会館を会場に開かれた。
工業教育の重要性と必要性をアピールし、次世代を担う児童生徒に「ものづくり」の楽しさを伝えようと2006年から毎年、県内の工業学科系高校が参加して会場を持ち回りで開かれている。
ことしは10年ぶりに三条市の新潟県央工業高校(松原直樹校長)が開催地となり、新潟工業、新津工業、新発田南、長岡工業、柏崎工業、塩沢商工、上越総合技術の県内8校が参加した。
アリーナを会場にワークショップ、展示、大会などが行われた。県央工業は企業でのインターンシップでCNC旋盤でアルミから削りだしたミニけん玉のプレゼントやペットボトルキャップを溶かして再生した校章入りのSDGsコースターチャリティー販売、三条鍛冶道場で製作した和釘のキーホルダーなどを紹介した。
ほかにも燕三条ミニ四駆大学がミニ四駆体験やミニイライラ棒や電子の光を楽しむワークショップ、ドローン体験も用意した。
一方で各高校の生徒は大会で対戦、交流した。ロボット競技に19チーム、マイコンカーラリーに25台がエントリーして競技に熱中。パネルを使った各高校の紹介コーナーも設置した。
工業高校の魅力を発信するのも工業教育フェスタの目的のひとつだが、これまでは担当校を会場に開いていたため、どうしても来場者は生徒の保護者など関係者に限られた。
工業高校に縁のない人からも足を運んでもらおうと今回は初めて学校を飛び出して開いた。ねらい通りにちらしなどを見て訪れた子どもたちの来場が目立ち、ワークショップに参加したり、目を輝かせて大会を観戦したりしていた。