新潟県燕市と弥彦村で構成する燕・弥彦総合事務組合が実施する最終処分場建設事業に向けて行った生活環境調査で、燕市松橋地内の計画地の地下水から基準値を超える有害物質の鉛、ヒ素、ダイオキシン類の検出された。
6月19日に採取された試料から、鉛0.11mg/L(基準値0.01m/L)、ヒ素0.022mg/L(基準値0.01mg/L)、ダイオキシン類2.2mg/L(1mg/L)が検出された。
周辺に水道水源や農業用井戸、営業用井戸、飲用井戸がなく、農業での利用や飲み水としての地下水利用が行われていないことを確認した。既存のクリーンセンター舘野敷地内の4か所の井戸で定期的な水質検査を実施しており、 埋立てシートの漏水検知システムで監視しているが、異常はない。
また、ごみ焼却場からの焼却灰の搬入についても固化材などによる飛散防止策を講じており、地下水に対して影響を及ぼすものではない。
地下水調査結果に対する組合の対応 ・ 生活環境影響調査では、建設予定地で1か所、既存施設の井戸で1か所の計2か所で水質検査を行った。この調査結果を受け、新たな最終処分場の建設計画に支障を及ぼすものではないが、慎重を期してクリーンセンター舘野敷地内の既存の3か所の井戸も含めた5か所すべての井戸で、鉛、ヒ素、ダイオキシン類の調査を行い、結果がわかりしだい公表する。