新潟県三条市の歴史民俗産業資料館「ほまれあ」で10日から10月10日まで「金工作家 須佐真と門弟展」が開かれており、三条市の須佐真さんとその門弟の三上洸希さん、内山・ヴェルガン綾夏さんの3人の作品を展示している。
須佐さんは燕市の旧吉田町出身。1994年に鎚起銅器を製造する「玉川堂」(燕市)に入社。人間国宝の玉川宣夫さんに師事し、玉川さんが得意とする木目金(もくめがね)技法を学んだ。
2019年に三条市に工房を構え、翌20年には三条市若手芸術家支援事業として初めて個展「新伝統表現の門出・須佐真展」を開いた。日本伝統工芸会正会員で日本伝統工芸会東日本支部新潟研究会会員。
三上洸希さんは新発田市出身で長岡造形大プロダクトデザイン科を卒業して21年を須佐に師事。内山さんはフランス・エコールブール国立工芸大学、東京芸大工学科鍛金研究室に学び、23年に須佐さんから須佐さんに師事している。
須佐さんの作品は木目金花瓶をはじめ花器や香炉など27点、三上さんは鍛銅銀彩花器や香炉など7点、内山さんは現代的なオブジェ風の8点を展示している。
また、15日(日)午後2時から作家による展示解説会が開かれる。申し込みは不要。「ほまれあ」は入館無料で休館日は月曜(祝日なら開館)と月末日(土、日曜なら開館)、問い合わせは電話「0256-32-0681」。