長岡市栃尾美術館(新潟県長岡市上の原町)は、21日(土)から11月24日(日)まで「長岡の絵本作家 松岡達英展」を開く。
松岡達英さんは長岡市出身の絵本作家で1944年生まれ。子どものころから自然が大好きで、互尊社の杜や栖吉川、東山の不動滝や森立峠などで自然観察や採集に明け暮れた。図書館で出会った世界の冒険記や昆虫図鑑に心をときめかす少年時代を過ごした。
絵を描くことが得意で19歳のときにグラフィックデザイナーを目指して上京。広告デザイナーとして活動したのち1969年(昭和44)に出版された『知識絵本』(北隆館)で絵本作家としてデビューした。
以来、国内から中南米、東アジア、アフリカなど世界中を旅しながら自然を取材し、その豊富な経験を生かして多くの絵本を発表し続けた。
厚生省児童福祉文化賞、絵本にっぽん賞、日本科学読物賞、IBBYオナーリスト、産経児童出版文化賞、小学館児童出版文化賞、日本絵本賞、米国シビルズ賞など数々の賞を受け、海外でも多くの絵本が翻訳、出版されている。
今回の展覧会では昨年、松岡さんが長岡市に寄贈した絵本原画など約450点のなかから、初期から近作までの約100点を選んで一挙、公開する。また長岡市立科学博物館が所蔵する松岡さんが採集した世界の昆虫標本も一緒に展示する。
初日21日は午前10時からオープニングセレモニーを行い、テープカットのあと開場する。誰でも参加できる。
その後、午前11時からと午後1時半からの2回、さらに10月26日(土)午後3時半からサイン会を開く。2日間とも栃尾美術館で絵本を販売する。
関連イベントとして10月26日(土)午後1時半から3時半までワークショップ「松岡達英さんと一緒に自然観察&スケッチ」を行う。
栃尾美術館周辺を自然散策し、スケッチを楽しむ。誰でも参加でき、小学生以下は保護者の同伴が必要。先着10人で締め切る。参加費はスケッチブック代など200円で、汚れてもいい服装で、鉛筆など好きな道具を持参する。申し込みは10月11日(金)午前9時半からホームページで受け付ける。雨天決行。
観覧量は一般500円、高校生・大学生250円、中学生以下無料。問い合わせは長岡市栃尾美術館(0258-53-6300)。