5年ぶりの来日公演で全国を回っている南米ペルーのプロのフォルクローレ音楽演奏グループ「インカニャン(INKANAN)」の新潟県三条市での公演が12月2日(月)午後6時半から三条市体育文化会館で開かれる。
インカニャンは1999年にペルーのクスコで結成された。中米カリビアンの情熱的なラテン音楽を取り入れた現代的なフォルクローレ演奏を得意とするリズミカルでパワフルな演奏を特徴とする。
2005年3月に初来日し、春の日本ツアーで力強い演奏と美しいハーモニーが聴く人の心をすぐにとりこにした。アンデスには経済的に厳しい状況の中で学校に通えない子どもがたくさんいる。老朽化した学校が大く、近くに学校がない地域もある。インカニャンを日本に招いてる有限会社アンデスの風(長崎県西海市)では、学校建設支援を行ってきた。
毎年、9月から12月まで来日しており、三条市での公演は2019年以来5年ぶり。2019年は三条市内の保育園や介護施設での公演だったが、今回は初めてのホールコンサートとなる。
一方で9月16日から10月14日まで県内6カ所の道の駅で7日間の道の駅コンサートを展開している。その皮切りで16日、「道の駅 庭園の郷 保内」で1日3回公演が行われた。
バンドは4人編成で、民族衣装を着てまさにアンデスの風を感じるようなフォルクローレを演奏した。笛のケーナ、サンポーニャ、タルカ、弦楽器のチャランゴ、打楽器のボンボなどの楽器も紹介した。
アンデス音楽といえばサイモン&ガーファンクルが世界的にヒットさせた「コンドルは飛んで行く」が有名で、年配の人には親しみのある音楽。来場者も年配の人が多く、初めて聴いてもどこか懐かしく郷愁を感じさせる響きを堪能していた。インカニャンのCDやペルーのグッズ販売も人気だった。
アンデスの風の営業担当でペルー音楽三条文化公演実行委員会代表の山崎正子さん(64)は昨年、三条市体育文化会館でペルーのプログループ「リチャリー」の公演を個人で開催して350人の来場者を集めた。
「去年は心臓をわしづかみにされたと言ってくれる人もいた。元気がもらえる演奏をひとりでも多くの人から味わってほしい」と話している。
三条公演は全席自由でチケットは高校生以上3,000円(当日3,500円)・小中学生500円(当日も同じ)。中学生以下は保護者の同伴が必要。問い合わせは山崎正子さん(電話:0256-38-3616・090-5999-6546)へ。チケットの販売先と道の駅コンサートのスケジュールは次の通り。
■チケット販売先
■道の駅コンサート