新潟県三条市の三条商工会議所青年部(結城靖博会長)は13日、ビジネスシーンでの活用が進む対話型AIチャットサービス「ChatGPT(チャットジーピーティー)」の活用セミナーを開き、参加した約40人の会員はChatGPTを学び、それぞれの職場での活用方法を考えた。
中小企業の課題解決に取り組むグローカルマーケティング株式会社(今井進太郎代表取締役・長岡市)のシニアコンサルタント、武田知浩さんが講師。生成AIとは何かからChatGPTでできることを聞いたあと、グループに分かれてそれぞれの仕事の現場でのChatGPTの具体的な活用を考えた。
武田さんは、ChatGPTは個人では1割以下、会社でも5割くらいでしか使われていない現状を話し、言葉で質問して商品のキャッチフレーズや取引先への値上げを知らせるメールの文章やプレスリリースの作成、画像の作成、エクセルファイルの分析など具体的な活用例を示した。
ChatGPTを使えばゼロから始めるより作業を大幅に削減でき、ChatGPTと言葉のキャッチボールを繰り返すことでどんどん正解に近づく。ヒントとして「足りないが情報があったら私に質問してください」と、逆にChatGPTから自分に質問をうながし、必情報をChatGPTに伝えることでより良い回答が得られる。
武田さんは「情報漏えいの心配はあるが、ChatGPTを使わないリスクの方が大きい。注意しながら使えばいい」とビジネスでの有用性を説明。「頭の中がもやもやしている状態のときに整理してまとめるのにも役立つ」という使い方も提案した。
参加者が考えた活用方法は、新商品のアイデア出し、求職者のリサーチ、燕三条らしい庭づくりのアイデア、自社の損益改善策、レセプションの祝辞、SNSの投稿文の作成などがあり、ChatGPTが想像以上に幅広い分野、目的で活用でき、考えを深化させるツールになることを実感していた。