新潟県新潟市秋葉区の新津地区で老舗洋菓子店「オーサカヤ」を運営する有限会社大阪屋商店(新潟市秋葉区)は、9月8日に事業を停止し、債務整理を弁護士に一任した。負債は調査中。
帝国データバンク新潟支店によると、同社は個人営業を経て1958年(昭和33)1月に法人開始された老舗洋菓子製造業者。新津地区の商店街で主に地域住民を固定客として「オーサカヤ」の店名で洋菓子店の経営を出かけてきた。
100年以上の業歴とされ、洋生菓子を中心として、焼菓子、和菓子などさまざまな商品を取りそろえていたほか、店内にイートインスペースも整えていた。
しかし近年は少子高齢化の進行に加えてコンビニスイーツなどの台頭もあり、来店客数が大きく減少。売上低迷や原材料、エネルギー価格の高騰で厳しい資金繰りが続くなか、従業員の高齢化、人手不足や製造設備の老朽化の対応ができず、事業継続を断念した。