新潟県燕市が初めてネーミングライツ(施設命名権)を募集した来春のオープンを目指す燕市屋内こども遊戯施設「ハレラテつばめ」は、地元燕市の株式会社うさぎもち(燕市東栄町)が取得した。施設の愛称は「うさぎもち ハレラテつばめ」に決まった。
燕市は7月1日から8月30日までネーミングライツを取得したい企業を募集した。燕市内の4社と新潟市内の1社の5社から応募があり、審査の結果、うさぎもちをネーミングライツ・パートナーに決めた。
契約期間はグランドオープンから5年間で、ネーミングライツ料は年額180万円。うさぎもちの応募の提案として、来場者への商品プレゼントや新商品発売時のサンプリングなどによる「うさぎもち」商品を活用した来場者の満足度、来場意欲の向上、オリジナルキャラクター「もちもちブラザーズ」を使った愛着の形成などをあげた。実施については今後、両者で調整して決めていく。
27日、燕市役所でネーミングライツ基本協定締結式が行われ、燕市の鈴木力市長とうさぎもちの加藤仁代表取締役が協定書に調印した。
鈴木市長は、初めてのネーミングライツ募集にどれくらいの募があるか不安があったが、「ウサギのイメージ、もちのかわいい、柔らかいというイメージの会社がパートナーになってくれたのは、この施設が縁を結んでくれたのかとうれしく思う」と喜んだ。
もともとプロ野球・東京ヤクルトスワローズと連携事業で、うさぎもちから「つば九郎もち」を年に1回、スワローズのファン感謝デーで販売し、数時間で完売する人気を集めていることを紹介した。
「別の形でご縁をいただいたのは二重の喜び。この施設がより市民、子育て世代に喜んでもらえるような提案をいただいた。一緒に相談しあいながら、この施設がより多くの子育て世代の皆さんに長く愛され、満足される施設にしていきたい」と願った。
加藤社長は「これからの地域を担う子どもたちの成長を育む施設に社名を冠することは、多くの子どもたちへメッセージを伝えることができる」、「創業70年目を迎えた。この取り組みが地域貢献にもつながるこれからも燕市との関係を密にいろいろな場面で取り組みたい」と期待した。