議案が賛成多数で可決されたため内容を一部、修正しました。
新潟県燕市議会の市議有志17人が28日、一般社団法人燕市医師会の水澤彰郎会長あてに10月から始まる新型コロナウイルスワクチンの定期接種を前に、接種による副反応などのリスクを市民に周知するよう求める要望書を提出した。
国は10月1日から60歳以上と、60〜64歳の重症化リスクの高い人を対象に新型コロナウイルスワクチンの定期接種を行う。
燕市議会の9月定例会の議案の補正予算で「新型コロナウイルスワクチン接種事業(感染症予防事業)」に必要な1億8,143万7千円が計上され、30日にはその内容も含めた22億3,824万8千円の補正予算が議会で議決が行われ、賛成多数で可決した。
燕市議会としては、9月30日の議決前に新たに承認され、定期接種にて使用される予定となっている次世代mRNA(レプリコン)に対する市民から安全性等を懸念する声を受け、今回の要望書を提出することした。
要望書では、市民が適切な判断を行うために新型コロナウイルスワクチンの副反応などのリスクを接種しようとする人に説明するよう求めている。市議20人のうち共産党議員団を除く17人が署名し、燕市医師会の水澤会長に提出した。
レプリコンワクチンについては9月定例会でも全員協議会や市民厚生常任委員会で、議員から疑問視する質疑が行われた。一般社団法人日本看護倫理学会もホームページで「レプリコンワクチンに対する緊急声明」を表明して物議を醸しているが、接種は任意であり、これ以外も含めて5種類のワクチンが定期接種に使用するワクチンとして厚生労働省から了承されている。
なお、新型コロナワクチン接種費用に補正予算の可決により、全体の接種費用のうち、国負担額が8,300円、市負担額が種類によって3,537円〜4,136円となり、自己負担額3,800円で新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が可能となる。署名した市議は次の通り。敬称略。
▲稲村隆行▲齋藤和也▲田澤信行▲小林由明▲岡山秀義▲佐野大輔▲大島靖浩▲タナカ・キン▲田中淑子▲高橋妙子▲渡邉広宣▲藤井秀人▲小林秋光▲近藤隆行▲齋藤信行▲渡邉雄三▲中山眞二