新潟県三条市の果樹産地、大島地区にある三条市立大島中学校(渡邉三津校長・生徒65人)の1年生19人は2日、総合学習の一環で地元JAえちご中越大島選果場を見学。学んだことをまとめて19日の文化祭で発表する。
毎年、全学年がそれぞれに総合学習で地元の果樹産業や農業などを学習している。1年生は7月にも地元農家を訪問し、ナシの袋かけ実り始めたブドウを見学したり、流通について話を聞いたりした。
この日は大島選果場で、2班に分かれて収穫の終盤を迎えているナシ「あきづき」が選果機で大きさや品質によって選別され、箱詰めするなどの作業を見学。もう一方は大島地区の果樹栽培の歴史やおいしさの秘密などを生産者に聞いた。滝沢亮三条市長も1年生と一緒に参加した。
外から見ただけではわからないナシの中にある黒くなっている部分も、センサーが見つけてはねる。実際にはねられたナシを切って見るとうっすらと分かり、1年生は精度の高さに驚いていた。
栽培については生産者から「毎年、同じようにいかないのが、果物、農作物。その年の気候などの条件に合わせて試行錯誤しながら、いいものを作っている」と聞き、農業の難しさを感じていた。