金属加工を中心としたものづくりのまち、新潟県燕市の物流センターで6日(日)、午後3時まで年に1度のビッグバザール「燕青空即売会」が開かれており、地元のメーカーや商社が販売する激安価格の半端物や型落ち商品を求めて県外を含めて多くの来場者でごった返している。
物流センターに組合会館を置く協同組合つばめ物流センター(矢代秀晴理事長)と燕市、燕商工会議所の主催で毎年開かれている在庫一掃セール。ことしは昨年の35社を上回る37社が出店しているほか、飲食出店もキッチンカーを含めて昨年の33件を上回る42件の出店がある。
飲食出店には恒例で燕市と相互応援協定を結ぶ山形県南陽市がいも煮を1杯650円で販売。販売。東日本大震災で燕市へ多くの人が避難した福島県南相馬市が特産品などを販売し、アンケートに答えるとせんべい「相馬巻」がもらえるプレゼントもある。
ナイフ、フォーク、スプーンなど金属洋食器をはじめ、鍋、フライパン、包丁などの台所用品や家庭雑貨、伝統工芸品で有名な茶筒、茶たく、水差しといった鎚起銅器製品などがテントの下にずらりと並ぶ。
驚きなのは販売価格。定価の半額は当たり前で、100円均一どころかドライバー、カッター、メジャーが80円均一もあれば、スプーンはフォークが手づかみ1回500円も。二重タンブラーが500円、1,000円で手に入り、思わず「うそでしょ?!」と声を上げる人もいる。
黒板消しが34個入りで500円、リヤカー1万円、カオスな価格も扱っている商品もカオスな状況。1個1,000円の座れるバケツが2個で1,600円ならついつい2つ買ってしまう。Amazonも白旗を上げる安さで、中国の格安ショッピングサイト並みの値札のけたを二度見するほどの安さだ
あまりの安さに買わなければ損と感じて衝動買いしてしまうのも無理はない。売り手も「非常に安いよ。タダみたいなもんだよ」と客寄せにハッスル。加えて値引き交渉も有効で、「300円を100円にしてもらった」と大満足の客も。また、おまけに需要が激減したマスクをプレゼントする会社もあり、在庫を減らせる売り手にとってもありがたいイベントだ。