3日から6日まで開かれた新潟県燕三条地域のオープンファクトリーイベント「燕三条 工場の祭典」の公式イベントとして4日夜、金属の黒染めで知られる株式会社テーエム(渡辺竜海代表取締役社長・三条市金子新田)はで「夜の工場縁日」が開かれ、お化け屋敷を呼び物に夜の工場で過ごしてもらった。
テーエムは、新型ウイルス禍前の2019年までは4年続けて工場の祭典の関連イベントとして工場を会場に「奏でる工場」を開き、プロギタリスト坂本夏樹さんと地元工場の経営者らが共演するライブを行った。
今回はそれとは別に仕切り直して初めてのイベント。夜の工場という非日常な空間を体感してもらおうと初めて企画した。
キッチンカーがやって来て、工場の中にテーブルといすを置き、DJブースも設けて酒も飲みながらゆっくり過ごせる環境を用意した。
子ども向けにお化け屋敷、縁日風に輪投げや型抜き、ビンゴなどを用意。自社製品のサンプル販売もあり、ちょうどいい感じでにぎわった。
呼び物はお化け屋敷。築60年以上になる工場の事務所を真っ暗にして1階と2階に設置した2つの宝箱にあるメッセージを確認し、2つのメッセージを組み合わせた単語を出口で係の人に伝えると菓子のつかみ取りができるというシステムだ。
不気味な音や映像を流し、面を着けたジェイソン風の怪物がいたり、ドアの向こうからドアを大きな音をたててたたいたり。それほど凝った仕掛けはなかったが、明るかったら気にもとめないような物や音に子どもたちが勝手に怖がってくれた。
女の子のグループは、なにもなくて悲鳴を上げ、怖くてなかなか前に進めなかった。ふつうなら1分もかからないコースなのに、10分以上もかかり、たっぷりと恐怖を味わっていた。