自民党が9日午前、次期衆院選(27日投開票予定)で、政治資金パーティーの裏金事件に関係した議員6人を新たに非公認とすることに決め、新潟2区で出馬予定の旧安倍派の細田健一衆院議員(60)=自・現=もその1人に含まれた。戒告の処分を受けた細田氏は、6日に自民党の比例代表への重複立候補を認めないとされたばかりなのに、さらに追い打ちをかけるような非公認に関係者に衝撃が広がっている。
細田氏は9日、解散となる午後からの本会議にするため上京した。午前11時までに細田健一県央事務所(燕市井土巻)の職員には非公認の連絡はなかったが、まさか非公認となるとは思っていなかった支持者の来客や電話が相次いだ。
非公認となれば政見放送がなくなって経歴放送だけになり、党からの活動資金が得られず、応援も来なくなる。複数台を使えた選挙カーは1台だけとなり、選挙事務所や選挙びらの数も制約され、細田氏は厳しい選挙戦を強いられる。
国定勇人衆院議員は「今回の党本部決定にコメントすることは控えたいと思いますが、新潟県連としては細田さんを公認申請した立場であり、引き続き応援していくとのことであり、県連に所属する私もその方針に従い、細田さんを変わらず応援してまいる所存です」とコメントした。
自民党は先に12人の非公認を決めていたが、9日になって新たに旧安倍派の6人の非公認を決めた。また、同じく旧安倍派で戒告の処分を受けた高鳥修一衆院議員(64)は、非公認にならなかった。