宮城県登米市出身で新潟三条市に住む釣りの疑似餌(ぎじえ)“ルアー”を作る職人、櫻井貴史さん(33)は、燕市出身の妻遙香さん(31)と2人で12日(土)午前10時から午後3時半まで三条市下田地区の奥地にある「吉ヶ平自然体感の郷」で渓流釣りに関連した釣り具など自身を含め6つお展示販売会を開くので、来場を呼びかけている。
櫻井さんのブランド「FATE RESISTER」をはじめ、「山波商店」、「M&Nコーポレーション」、「NEL-EPIC」、サングラスの「SMITH」、南魚沼市のルアーショップ「チロル」が出店。なかなかふれられないロッドも展示される。
櫻井さんは、ふるさとにいるころから渓流釣りが好きで、20歳から三条市内の魚釣りやキャップ用品を製造するメーカーに就職。その後、退職してアルバイトしながらルアービルダーとしてイワナやヤマメを釣るルアーの製作が中心のルアービルダーとなった。
吉ヶ平フィッシングパークは、自然渓流で釣りが楽しめるスポットだが、魚の数が減り、利用者も減っている。魚を増やそうと、櫻井さんはイワナの卵を放流する取り組みを始めた。そのための資金を募っており、来年1月の放流を目指している。
一方でその活動を広く知ってもらい、吉ヶ平フィッシングパークへ足を運んでもらおうと3年前から毎年、展示販売会を開いている。これまでは櫻井さんが単独で自身のルアーを販売していたが、ことしはこだわりのあるメーカーに声をかけたところ思いがけずたくさんのメーカーが出店してくれることになった。
「渓流釣りとあわせて吉ヶ平の文化も知ってもらう展示会になれば」と櫻井さん。「もう少し大きいイベントにしていきたいし、渓流釣り仲間のオフ会のようになってコミュニケーションの輪が広がったらうれしい」と言い、そのためにもひとりでも多く人に来場してほしいと願っている。問い合わせは櫻井さん(090-9748-9964)へ。