27日投開票の衆院選で新潟2区に8期目を目指して立候補した前職、菊田真紀子氏(立憲)の県央地区総決起集会が16日、燕三条地場産業振興センターで開かれ、約300人が出席するなか立憲民主党の野田佳彦代表が応援演説を行った。現行法下で最短となった石破茂首相の就任から8日後の解散に野田氏は「裏金隠し解散」で、「今回のライバルは裏金議員」と同じ新潟2区に立候補した細田健一氏を批判した。
野田代表は「石破さんは政治資金の不記載問題と言う。不記載問題と言うとうっかりミスみたいだが、うっかりミスじゃない。ちゃっかりしっかり脱税」で、「所得税法違反として追徴課税しなきゃいけない」と話した。
裏金議員の説明責任を求めて6年ぶりに政治倫理審査会が開かれたが、出席を呼びかけた83人のうち出席したのは9人だけ。細田氏も出席を拒否したひとりで、「説明責任を果たそうとしなかった」と追及した。
インボイス制度の導入で国民は1円たりとも税逃れできないのに「なぜ自民党の国会議員は脱税もどきのことをやって500万円未満なら許されるのか」。自民党は裏金議員の37人以上を公認した。「反省してない。衆議院の本会議場で裏金問題を誰かが発言すると、いちばんやじを飛ばしたのが今回の人。まったく反省していない」と声を荒らげた。
さらに「今ごろ慌てて公認がとれなくて土下座では遅い。反省していない人にはペナルティーを与えようじゃないか。ペナルティーは有権者が引導を渡すということ。自民党がやらないなら有権者がペナルティーを与えよう」と訴えた。
菊田氏が決意表明で「スーパーで毎日の買い物、10円、20円、もう10分待てばシールが張られる。そしたら買おうと思ってみんな待ってる。そういうことが564万円もここ(懐)に入れてた人にはわからないと思う」に大きな拍手。「信頼できる政治を取り戻せるのは、相手候補ではない。信頼できる政治を取り戻して皆さまの声を国会に届けて戦えるのは菊田真紀子」と支援を求めた。