19日(土)から22日(火)までの4日間、新潟県三条市の体育文化会館「たいぶん」で開かれる第20回三条市美術展（市展）の審査結果が発表された。

市展賞受賞作品、左上から日本画「草むら」岸本昌子さん、彫刻「かぜ」駒沢憲さん、洋画「終りなき夜の記憶」鈴木泰子さん、書道「楸邨句」石井渓月さん、版画「ドール」岡田仁さん、写真「佳き日」長野洋三さん、工芸「トワイライト」小林洋治さん

日本画、洋画、彫刻、工芸、書道、写真にことしは新設の版画を加えた6部門に昨年を39点上回る283点の応募があり、15日に審査が行われた。

賞は各部門1点の市展賞を最高賞に、第20回の節目を記念して新設した市展賞と同格の第20回記念展賞。各部門1点の日本画の岩田正巳賞、工芸の鶴巻三郎賞、写真の渡邉義雄賞、それ以外の部門は優秀賞。さらに6部門合わせて奨励賞19点、新潟日報美術振興賞5点、20回記念で新設の三条美術協会賞5点、高校生以下が対象のホープ賞6点が決まった。

これまで応募対象は高校生以上だったが、ことしは中学生にも対象を拡大するととともに、これまで高校生500円だった出品料を中高生は無料にした。

滝沢市長の書道に出品した「物欲はないが…」と上田副市長が工芸に出品した「289」

昨年、滝沢亮市長と上田泰成副市長は書道作品を出品したが、ことしは滝沢市長が書道に「物欲はないが…」、上田副市長は工芸に八木ヶ鼻がモチーフの「289」を出品した。

開場は午前9時から午後6時まで、初日19日は午後9時まで、最終22日は午後4時まで。19日、20日と分けて部門ごとに審査員による作品鑑賞会が開かれる。作品鑑賞会の日程と受賞作品は次の通り。敬称略。画像クリックで拡大表示する。出品作品の審査を行った審査員が作品の解説をします。

作品鑑賞会

10月19日（土曜日）
午前10時〜11時 版画部門 高橋 洋子さん
午前11時〜正午 工芸部門 五十嵐 まさみさん
午後1時〜2時 写真部門 鈴木 孝枝さん
午後2時〜3時 書道部門 山田 修也さん
10月20日（日曜日
午前10時〜11時 日本画部門 洞谷 亜里佐さん
午前11時〜正午 洋画部門 近藤 充さん
午後1時〜2時 彫刻部門 佐山 道知さん

市展賞

部門	作品		作者	住所
日本画	草むら		岸本 昌子	東本成寺
洋画	終りなき夜の記憶		鈴木 泰子	西裏館2
彫刻	かぜ		駒沢　憲	西潟
工芸	トワイライト		小林 洋治	四日町
書道	楸邨句		石井 渓月	燕市
写真	佳き日		長野 洋三	今井
版画	ドール		岡田　仁	上保内

第20回記念展賞

部門	作品		作者	住所
日本画	初夏		岩崎 泰久	入蔵新田
洋画	strawberry		ヒロ	北入蔵1
彫刻	姉		栗林ヒサ子	居島
工芸	苞映草魂		長谷川 進	燕市
書道	杜甫詩 舟月對驛近寺		坂上 圭一	上保内
写真	仲よし		樋口八重子	加茂市
版画	恐竜サーキット		山倉　歩	帯織

優秀賞、岩田正巳賞、鶴巻三郎賞、渡邉義雄賞

部門	賞	作品		作者	住所
日本画	岩田正巳賞	かんな		元川 正子	塚野目５
洋画	優秀賞	抜けて 古道ゆく		高橋 庄吾	石上3
彫刻	優秀賞	空へ		鈴木 武嗣	江口
工芸	鶴巻三郎賞	原生		捧　徳弘	一ノ門２
書道	優秀賞	王陽明詩		大竹 清苑	滝谷
写真	渡邉義雄賞	わっしょい		藤田 千秋	加茂市
版画	優秀賞	SLばんえつ物語号		小川 敏郎	新堀

奨励賞、新潟日報美術振興賞、三条美術協会賞

ホープ賞

部門	作品		作者	高校
洋画	足許		佐野 莉音	三条高校
	marry you		安達 小菜	三条高校
書道	臨 杜家立成雑書要略		佐藤 琉唯	三条高校
	臨 鄭長猷造像記		宇佐美優花	三条高校
	臨 高野切		川瀬 諒花	三条東高校
	臨 曹全碑		矢部 結月	三条東高校

• 第20回三条市美術展／三条市（新しいウィンドウで開く）