27日投開票の任期満了に伴う新潟県三条市長選が20日、告示された。午前8時半の立候補者の届け出受け付けの開始時点で届け出に訪れたのは、2期目を目指す現職の滝沢亮氏(38)の陣営だけ。午後5時の締め切りまでにほかに立候補の届け出がなければ無投票で滝沢氏の再選が決まる。これまでも滝沢氏以外に立候補の目立った動きはなく、再選は文字通り時間の問題となっている。
午前8時から選挙事務所で出陣式を行ったあと、七つ道具が届くのを待って妻の佳代さんが滝沢氏にたすきをかけて第一声となった。
滝沢氏は「このビールケースの上に立って話すと4年前のことをきのうのことのように思い出す」と始めた。これまで4年間でまだやりきれなかったことや新しい課題、新しい問題点をたくさん見つけ、「まだまだ私自身の手で皆さんと一緒にこの三条市を良くしたい、三条市をさらに素晴らしいまちにしたいと、4月に立候補の表明をさせていただいた」。
三条市はものづくりのまちなのに人手不足の流れがある。ふるさと納税を始め自分が先頭に立って三条市の素晴らしい商品や農産物を全国に、世界にアピールし、PRしていきたい。
前回の市長選で子育て政策の充実を訴え、市民の理解を得て市長に就いたが、三条市に来ている少子化の流れを止めなければならない。子どもたちがよりよい学び、三条市で学んで日本に世界に羽ばたいていけるような環境づくりの課題は難しいが、向き合っていかなければならない。
「次の4年間も皆さんの意見を聞いて、考えを聞いて、皆さんと一緒に私たちがひとつになって、この三条市をもっと素晴らしいまち、輝かしいまちにしていきたい。そのためにまずはきょう1日、市内のいろんなところを走り回って、私の思い、こういうふうに三条をしていきたい、こういうふうに三条がよくなるんだということをしっかりと届けていきたい」と、1日だけとなりそうな選挙戦に向かう決意を示した。
必勝コールを行って街宣車に乗り込んで街頭演説に出発した。市内の小売店前4カ所で街頭演説を行い、午後5時までに選挙事務所に戻って無投票ならそのまま当選を祝って万歳となる。