2023年2月1日に新潟県中越地区のJAが合併してから2年目のJAえちご中越(吉田史彦会長・新潟県長岡市)が公式キャクターを「ワンジャ」制作して21日、公開した。同時に制作した着ぐるみとインタビューボードもお披露目。JAが身近で楽しそうなイメージをつくりJAのファンづく進めていきたいという願いを託している。
ご飯釜から生まれたワンジャは「JAえちご中越」の案内犬。魅力いっぱいの管内を「ワンジャーランド…!!」と呼んで、縦横無尽に駆け回る。
おにぎりの形をした頭と、米粒の形をした眉毛がチャームポイント。釜や炊飯器を四次元移動でき、呼ばれればどこの家の炊飯器からも飛び出しちゃう。時には呼んでないのに現れることも…というふれこみだ。
年齢は永遠の子ども。コメ作りは88回の手間がかかり、「米」の字を分解すると「八十八」になることから、「8」にちなんで大きさは88cm、8.8kg、誕生日は8月8日で、特技はおかわりだ。
キャラクターデザインは、デザイナーに依頼した。黒い毛色のシバイヌ「黒柴」が、なぜか白い忍者の服を着る。頭巾をかぶった頭はおにぎりがモチーフ。一目見てかわいいかと聞かれれば疑問符がつくが、突っ込みがいのあるゆるキャラの素質は十分だ。
2023年4月、公式キャラクター制作に取り組むメンバーを職員から募集し、応募した4人と広報課2人でプロジェクトがスタートした。8月の役員中間報告会の結果は「再検討」でNGになったが、11月の2度目の役員報告会でゴーサイン。ことし8月に商標登録手続きをしてデビューとなった。
若年の組合員や地域住民にとってなじみの薄い「JAの総合事業」を「ワンジャー」と置き換え、未知の世界を知る「ワクワク感」を加え、JA活動の理解促進とファンづくりに貢献できるよう願いを込めた。
名刺や封筒、広報紙など紙ベースのものへの印刷から「ワンジャ」を活用していく。吉田会長は、最初の案は「ふつうの犬のぬいぐるみを模したようなものだったが、もう少しインパクト、個性がないと、これが“えちご中越”だなとつながらないと思ってぼつになった。これは若干、違和感があり、職員のなかで定着、受け入れられてくると、パッケージなどに少しずつ採用できるかと思っている」とゆっくりワンジャを育てていく考えだ。
ワンジャは、26日のハイブ長岡で開かれる「JAえちご中越農業まつり」で一般デビューする。11月23日には「ワンジャがいたんジャ!」と題して直売所スタンプラリーをスタートする。