ものづくりで知られる新潟県燕三条地域に174のものづくり企業が集結する「燕三条ものづくりメッセ2024」が24日(木)、25日(金)の2日間、燕三条地場産業振興センター(三条市須頃)で開かれる。燕三条地域のものづくりの魅力をアピールする一方、県外からの出展は燕三条地域をはじめ県内での取引先を拡大を目指す。
燕三条地場産業振興センターのメッセピアとリサーチコア、三条商工会議所、駐車場にブースを設置する。出店は昨年より2つ少ない174、小間は昨年より7つ多い196。複数小間の利用の希望が増えた一方、小間を狭くしたチャレンジ小間も設ける。
人工衛星部品の(株)緑舞SPACEAGENT(北海道大樹町)は、取り引きのある(有)山崎抜型と並んで出展。長岡技術大学(長岡市)は高価な金属3Dプリンタを展示。ミャンマー人就労前の教育施設をつくった(有)イワセ(燕市)のThe研修ハウスWithヤンゴン株式会社を紹介する。
切削加工の(株)カエリヤマは自社の部品を組み込んだ田植機の展示、さらに軽量スポーツ機「ライトスポーツエアクラフト」の展示もあり、多彩だ。ことしは人出不足もあってか、生産効率を上げるためのロボットやシステムの出展が多いという。
実演も増える。(株)三条酸素紹介(三条市)の溶接の実演、ツルタボルト(株)(新潟市南区)のねじの使用感などの実演がある。
24日午後に行われる商談会には9社の21案件の申し込みがあり、27回の商談を予定し、商談が折り合えばそのまま工場見学も。2日にわたって行われるブース訪問型マッチングは技術や加工で突出する19ブースを訪問、時間が許す限り訪問を希望した48ブースを訪問する。
ブース訪問型マッチングは県が主催し、「ものづくり企業のスタートアップ連携チャレンジ事業」として行われる。首都圏のものづくり企業のスタートアップやベンチャー企業の情報に強い(株)リバネス(東京都新宿区)に委託し、ブースを回ってマッチングにつなげる。
25日午後1時からリサーチコアで「溶接の評価技術と技術伝承」の3テーマで溶接・材料技術講演会が開かれる。燕三条ものづくりVR展示館で、燕三条地域の代表的な加工技術としぼり、プレス、板金加工技術をテーマにVR展示を公開している。
日本海側最大のものづくり系見本市を目指して、前身の「燕三条ものづくり連携フォーラム」を2014年に始まった。新型ウイルス感染拡大で規模を縮小。来場者はピークが2018年の12,458人で、昨年は4,356人、引き合いは同じ18年の3,649件がピークで、錯塩は1,443件だった。ことしは5,000人超えの来場者を目指す。
24日は午前10時から午後5時まで、25日は午後4時まで。事前来場者登録を行っているが、当日も会場で登録、入場できる。問い合わせは燕三条地場産業振興センター産業振興部(0256-35-7811)。