「卒業したら中学校1年生のチームで全国大会へ行こう」と約束して、ことし4月の結成から半年の新潟県三条市に拠点を置くドッジボールチーム「Big Blue(ビッグブルー)」(逢坂寛人監督・選手10人)。6日に栃木県で開かれたJ.D.B.A.全日本総合選手権U-15の部(中学生の部)に県勢初の出場で約束を果たしたうえに、北信越ブロックからも初の3位入賞の快挙を達成した。
メンバーは三条市下田地区のチーム「長沢ブルーモンスター」5人(下田中)、新潟市西区の「レアルオーディエンス」4人(黒埼中)、新潟市西蒲区の「マキサウスダイナミクス」1人(巻東中)のそれぞれ小学生チーム出身の10人。うち1人は全日本総合選手権後に加わった2年生で、1年生ばかりで9人で戦った。
9月に北信越ブロックで2位となり、全日本総合選手権に出場。全国から20チームが参加してトーナメントで競い、3試合目の3セットマッチの準決勝で福島県の「のっとっと」にセットカウント0-2で敗れ、3位となった。
24日は三条市役所を訪問し、滝沢亮市長に成績を報告した。滝沢市長は選手の投げるボールを受け止め、70%の力で投げたボールでギブアップ。小学生とは思えない威力を体感した。
選手はひとりずつ目標などを発表し、「次の目標は全国1位。やっぱり取りたい。3位じゃ終われない」、「全国3位の結果を受け止めて次は絶対、全国優勝する」、「全国ではまだまだ改善点があったので、そこを次は全国までにしっかり直してみんなが優勝を目指していきたい」。
レアルオーディエンスのコーチでもある逢坂監督(52)は、小学生3チームはライバルだったが、「練習試合で仲良く交流し、今のキャプテンが小学生のドッジボールを終わるころに、中学に行ったらみんなで全国を目指そうみたいに声をかけてくれたところから、Big Blueがスタートした」とチーム結成の経緯を説明した。
滝沢市長は「結成したての1年生だけのチームで全国で3位という素晴らしい成績を残した」と称賛した。「来年の秋は1位のもっと大きいトロフィーを持って来てもらえるとうれしい」、「友だちづくりや仲間づくりの意味でも、楽しんでドッジボールを今後も続けてもらいたい」と結果だけではない人としての成長にも期待した。
言い出しっぺの下田中1年・鈴木歩キャプテン(13)は「みんながしっかりと盛り上がり、すごく良かった」と振り返った。「中学校1年生だけで全国3位はとてもうれしい結果だった。もっと来年は出てきた課題を修正して全国制覇を目指して頑張りたい」と言い、来年の優勝は「いけます」と断言した。