27日に三重県四日市市で行われた全国ジュニア自転車競技大会(四日市サイクルスポーツフェスティバル)で、新潟県三条市の月岡小2年・渡邊花乃羽(わたなべ かのは)さん(8)=弥彦競輪クラブスピリッツ所属=が4位入賞を果たした。
全国のジュニア選手が集う大会で、自転車競技の登竜門と言われる。昨年度、渡邊さんは同大会の初心者向けであるロードレーサー以外の自転車で競う部の小学校1・2・3年生女子にクロスバイクで参戦して2位に。1年生では1位に輝いた。
今年度は、本格的な自転車競技として、ロードレーサーで競う部の小学校1・2・3年生女子の部に出場した。学年が上の3年生を含む13人が出場し、4.6kmで競った。
渡邊さんはスタート10秒前にチェーンが外れ、スタートで大幅に出遅れるアクシデントに見舞われた。それでもあきらめずに涙をこらえながら追い抜き、4位に滑り込んだ。
今年度の戦績は、弥彦ロードレースの下学年の部で3位、新潟県自転車競技選手権トラックレースの小学生の部で5位、新潟県自転車競技連盟トラックレースの小学生の部で3位、新潟ヒルクライムの小学生低学年の部で3位、田上町ヒルクライムの小学生女子の部とチャレンジ女子の部で第1戦〜3戦で年間総合すべて1位。県内では常に表彰台に上がっている。
渡邊さんは、競輪のレースを見た兄たちが自転車をやりたいと言うので、家族で弥彦競輪クラブスピリッツへ遊びに行った。当時1歳だった渡邊さんは母に抱っこされて弥彦競輪を訪れた。
競輪選手に遊んでもらって、物心がつく前から自転車競技が身近になった。3歳で補助輪がはずれ、4歳から競技用自転車に乗り、5歳から大会に出場。競技歴はすでに7年になる。
目標は先の「SAGA2024国民スポーツ大会」の自転車競技女子で2冠に輝いた長岡市出身で燕市民の水谷彩奈選手(19)=日体大1年=。渡邊さんは「あやなお姉ちゃんみたいな選手になりたい」と練習に励んでいる。
来年は優勝が目標。女子競輪「ガールズケイリン」で活躍するという夢に一歩ずつ近づいている。