ペットボトルの行政回収をはじめ株式会社メルカリとのリユー ス推進事業や古紙回収事業など、ごみ減量化策に取り組む新潟県加茂市は昨年度、中身の見えるごみ袋でのごみ出しのルール化を実施した結果、市民1人当たりのごみ排出量が前年度比13.7%も減った。
ごみの排出量は年に1度の一般廃棄物処理実態調査で国に報告している。昨年度の加茂市の年間のごみ排出量は8,883tで、前年度の10,466tと比べて約15%、1,583t減少した。
市民1人1日当たりのごみ排出量は昨年度は982gで、前年度の1,138gから13.7%、156g減った。これまで1,100g を下回ったことはなく、昨年度は大幅な減量化を達成した。それでも2022年度の全国平均の1人1日当たりのごみ排出量880gを上回っている。
加茂市では昨年度から市民に透明か白色半透明のごみ袋を使用した中身の見えるごみ袋でのごみ出しを求めている。
加茂市と田上町で組織する加茂市田上町消防衛生保育組合でごみ処理施設「清掃センター」を運営しており、田上町も同様に昨年度から中身の見えるごみ袋をルール化した。
清掃センターに集まりるごみは明らかに黒いごみ袋が大幅に減った。中身が見えるごみ袋にしたことでごみ排出量が大きく減った直接的な理由ははっきりしないが、ごみ出しに対する意識が高まったことが結果的にごみの減少につながったと加茂市では見ている。
加茂市では、さらに減量化を進めていく必要があるため、引き続きごみの減量化やリユース、リサイクルの推進に理解、協力を求めていく。