三条別院のお取り越し初日は初めての「子ども報恩講」で本堂に子どもたちの声が響く (2024.11.6)

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真宗大谷派三条別院(藤懿信麿輪番・新潟県三条市本町2)で5日、宗祖親鸞(しんらん)の祥月命日に向けて勤まるお取り越しの法要「報恩講」が始まった。5日夜は初めて「子ども報恩講」が行われて、夜の本堂に子どもたちの元気な声が響いた。

子ども報恩講
子ども報恩講

報恩講は8日までの4日間、連日の法要や法話が行われている。30年前は5日から7日まで臨時市が開かれて120もの露店が並んだ。「ごぼさま(三条別院の通称)のお取り越し」として町中の人が繰り出すような行事だったのは、今のようすから想像もできない。ことしの臨時市は5日、6日の2日間。昨年より1店増えたものの16の出店にとどまる。

昔のにぎわいは取り戻すのはかなわないが、せめて子どもたちが報恩講の夜は、ごぼさまへ来て夜を過ごしてもらおうと初めて初日だけ「子ども報恩講」を企画した。

参道の臨時市
参道の臨時市

内容はお勤めで読経に手を合わせて始まり、大型紙芝居、本堂見学、顔出しパネル、ガチャガチャ、煩悩射的、塗り絵を用意した。境内にはカーポートの下にテーブルといすを置いて、露店で買ったものを食べられるスペースも設けた。

ひっきりなしに親子連れが訪れて、次々と催しをはしご。行き帰りは露店に立ち寄って日常にはない特別な夜を楽しんでいた。企画した僧りょは、「あまり案内していないのに、ちょうどいい感じで子どもたちが来てくれて盛り上がっている」と手応えを感じていた。


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