新潟県燕市は、ことし5月に内閣府から「SDGs未来都市」に選定されたことを受け、次代を担う若者たちに燕市のまちの未来像を広く知ってもらおうと今後、活躍が期待される若手俳優が出演する「私の卒業プロジェクト」とタイアップし、燕市を舞台にした動画(ドラマ)『たからもの』を制作し、この冬、公開する。
Z世代から絶大な支持を獲得している同プロジェクトとの共同制作により、若者たちが持続可能なまちづくりを通じて、燕市の魅力を全国へ向けて発信する。
「私の卒業プロジェクト」は、制作プロダクションThe iconと大手出版社の小学館のプロデュースチームが2020年に立ち上げた。若手俳優の登竜門でもあり、俳優を目指す14歳〜24歳の若者を対象に参加者を募り、累計応募者は3200人を超える。
プロジェクトの一環で映画を制作しており、ことし全国公開された映画『こころのふた〜雪ふるまちで〜』は初めて新潟県が舞台となり、燕市や新潟市で撮影が行われた。そのスピンオフ作品として今回、燕市を舞台にものづくりを核とした持続可能なまちづくりの取り組みをドラマ仕立てに描く。
主な出演者は、田口音羽さん、簡秀吉さん、柚来しいなさん、姫子松柾さん、小越春花さん。主な出演作品や所属グループは、田口さんはABEMA『今日、好きになりました。』、簡さんは『仮面ライダーギーツ』、柚来さんは「めざましテレビ『イマドキガール』」、姫子松さんはNHK大河ドラマ『光る君へ』、小越さんはNGT48メンバー(12月卒業)。
気軽に見られるように5話ほどに分け、合わせて1時間ほどのドラマに仕上がる見込み。撮影はすでに終わって編集作業中で、12月か来年1月には、「私の卒業」公式YouTubeチャンネルと燕市のホームページで公開したい考えだ。
●私の卒業YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/@watasotsu
SDGs未来都市について、ストーリー、概要、出演者コメントは次の通り。
SDGsの理念に沿い持続可能な開発を実現しつつ経済・社会・環境の3つの側面から新たな価値を創出する取り組みを推進しようとする都市・地域の中から、特に優れた取り組みを提案する自治体として内閣府から選定される都市・地域。
高校を卒業した来栖明子(田口音羽)は、大学受験に失敗し、憧れの人にも振られてこの先どう生きていこうか悩んでいる。友人の勧めで美容室を紹介してもらい、髪を切って心機一転をしようと考えていたが、そんな折、1人の青年(簡秀吉)に声をかけられ、燕市を案内され、燕市の職人の諦めない精神と、技術、その魅力を知っていく。
一方、明子の友人の金本雫(柚来しいな)は、父(赤松新)が鎚起銅器の職人だが、自分が跡を継ぐべきか、何をしたいのかわからずにいた。そんな折、3年間片思いだった同級生の翔平(姫子松柾)が、彼女と別れたと聞き、思い切って告白するが、翔平から自分は職人になれないという理由で、あっけなく振られてしまう。それを聞いた明子が雫のために、ある計画を企てる。
高校を卒業し、将来に悩む2人の女性が、恋、進路の壁にぶつかりながらも、人生におけるたからものに出会い、ゆっくりと前に進んでいく青春群像劇。
【脚本・監督・プロデュース】高石明彦
【音楽】 時田清正:平野真奈
【プロデューサー】宮崎和明
【企画協力】燕商工会議所青年部
【企画・制作】The icon
【製作著作】燕市
【出演者】
田口音羽 簡秀吉 柚来しいな 姫子松柾、清水海李、藤乃唯愛、馬渡綾、小越春花(友情出演)、赤松新
■田口音羽さん
■簡秀吉さん
皆さんこんにちは。私の卒業第3期に出演させて頂いておりました。簡秀吉です。今回の舞台は新潟県燕市という事で日本でも歴史のある金属加工(ものづくり)を題材とした作品に参加させて頂きました。高石さんとは約2年ぶりにお仕事でご一緒出来僕はとても嬉しかったですし、第5期の皆さんと作品を作れる喜びを噛み締めながら撮影していました。今回のストーリーが大学受験に失敗し憧れの人にも振られてこの先どう生きていこう目標を見失っている女性が燕市に来てどう変わっていくのかが凄く見所になっていると思います。同じ境遇に居る方や様々な年代の方に燕市の魅力などを知って頂きたいですし是非観て頂きたいです。
■柚来しいなさん
私の卒業プロジェクト「こころのふた~雪ふるまちで~」に引き続き、金本雫 役を演じさせて頂きました柚来しいなです。「私の卒業」のメンバーやスタッフさんとまたご一緒することが出来て、とても嬉しかったです。燕市の様々な場所で撮影させて頂いたのですが、のどかな雰囲気が本当に素敵で、幸せな時間でした。燕市の魅力や青春が沢山詰まった作品ですので、ぜひご覧いただけると嬉しいです!
■姫子松柾さん
今回はとても暑い中の撮影でしたが、2月の寒い冬に新潟にお邪魔して、また皆で新潟行きたいねと話していた矢先、まさかこんなに早くまた新潟に行けるとは思っていませんでした!燕市の魅力がたっぷり詰まった作品になっております。皆様にとっての「たからもの」を想像しながら、少しでも多くの方々に楽しんで頂けたら嬉しいです!
■小越春花さん
自分にとって転機となった「私の卒業」にまた関わらせていただけたこと、5期のメンバーとまた一緒にお芝居ができたことが本当に嬉しかったです。燕市の伝統文化により深く触れることができて、新たな発見と感動をいただきました。卒業式ぶりに同級生と会う独特な雰囲気や感覚、嬉しさと少しそわそわする気持ちも撮影では感じて、その日は皆んなからとても素敵なものをもらい、温かい気持ちになりました。ぜひ皆さんに観ていただきたいです!
■脚本・監督 高石明彦
5期の映画でもご協力下さった燕市の皆様から、是非燕市の魅力を切り取るドラマを制作して欲しいと依頼を受け、こんなに嬉しいことはないと即答で引き受けました。燕市での取材を重ねるうちに、400年を越える金属加工の歴史を持ち、世界に認められた製品を生み出した街であることに留まらず、ものづくりに対しての真摯な姿勢や常に新しいことに挑戦し続けていることに気づき、とても刺激を受けました。未来のものづくりが燕市から生まれる、そんな無限大の可能性と魅力に是非触れて頂きたいと思います。