新潟県三条市下田地区で栽培されるブランド米「しただ米(まい)」の収穫祭でありPRイベントの「しただ米(コメ)フェス」が10日、下田地区の日帰り温泉「いい湯らてい」(三条市南五百川)で開かれ、新米の試食と対面販売を中心とした盛りだくさんのイベントで秋晴れにも恵まれ、約5,000人が来場する金字塔となった。
地元の森町小学校5年生が下田のコメを有名にしたいと始り、ことしで5年目。年々、規模を拡大して今は「しただ米市場拡大推進協議会」が主催し、ことしもMCにフリーアナウンサーの伊勢みずほさんと三条市出身のラジオパーソナリティーのSWAMP(スワンプ)さんを迎えた。
新米の試食は昨年は300円だったが、ことしは無料。はざ架け米、棚田米、特別栽培米の3種類の下田地区のブランドコシヒカリ「しただ米」をお代わり自由で好きなだけ味わってもらい、スタート時点で100人近い行列ができた。
かまどを設置して羽釜で炊き、1回目は水が少なく固めのご飯になったが、香りは抜群。「ご飯の香りでご飯が食べられる」という人もあり、湧き水で育ったまさに一味違う「しただ米」を堪能した。
対面販売は森町小5年生の「森笑米(もりしょうまい)」をはじめ、農業者ら7団体がそれぞれオリジナルパッケージのコメを販売し、2合入り400円の「しただ米」も販売した。森町小5年生が考案した三条ポークと森笑米のご飯を包んだ春巻きご飯も販売し、あっと言う間に完売した。
さらにアウトドア体験「しただ米冒険島」には親子15組が参加し、自分でタケの枝を払って釣りざおを作り、この日だけの釣り堀でニジマスを釣って焼き、飯ごうで炊いたご飯と一緒に秋の味覚を満喫した。
マルシェ出店のほか、新型ウイルスの感染拡大前まで毎年行われていた下田の秋祭りが復活、合流して新鮮野菜やちまき、笹団子、おこわなどを販売する6店舗が出店。さらに会場となりを流れる駒出川で五十嵐川漁業協同組合の協力でヤマメの稚魚の放流、ステージイベントに振り返りのトークショーとてんこ盛りだった。
昨年は3,000人が来場したが、今回はそれを大きく上回る5,000人にものぼり、午後からもにぎわって駐車場がパンクする状態が続き、米フェスは5年目にしてひとつの完成形となったようだ。