2014年4月に開校した新潟県三条市の市立嵐南小学校(山宮尚校長・児童783人)の創立10周年記念式典が9日、嵐南小で行われた。三条市嵐南地区の四日町、条南、南の3小学校を統合し、第一中学校との小中一体校舎で開校した。当初は900人を超えた児童も今は800人を切っているが、三条市内で最大、県内でも4番目の大規模校だ。
嵐南小PTAが中心となって創立10周年記念事業実行委員会(PTA会長・高橋陽一実行委員長)を組織した。6月のお笑いトリオ「ビッグスモールン」の記念公演に始まり、校章入りの三条六角巻凧展示、三条市名誉市民ジャイアント馬場のパネル展示、航空写真と全校写真の撮影、記念大運動会、はり絵アート製作の記念事業に取り組み、この日の記念式典となった、来年1月の記念リーフレット配布で記念事業が完結する。
高橋実行委員長は「笑顔を忘れずに向上心をもって、皆さんを支えてくれる方、家族や先生、そして地域の皆さまへ思いやりと感謝の気持ちをもって、これからこの嵐南小の素晴らしい歴史を積み上げていってください。この学校の良さをつくっていくのは、皆さん一人ひとりの笑顔と良い行動。皆さんのますますの成長とこれからのご活躍に期待する」とあいさつした。
来賓の滝沢亮三条市長は「心温かく、かつ力強く地域の皆さんに見守られ、教育目標である夢と希望をもって頑張る子どもが実現できるよう、嵐南小の子どもたちがこれからも一生懸命に学び、遊び、友だちを大切にしながら学校生活を送ることを心から願っている」と述べた。
児童代表で6年生伊藤新さんが喜びの言葉を話した。伊藤さんは佐渡への修学旅行と運動会の思い出を話し、合併した小学校から引き継いだ三条凧ばやしと鬼踊り太鼓を紹介。「このほかにも嵐南小にある良い伝統を途絶えさせることのないよう次の世代、また次の世代へと笑顔とともに受け継いでいってほしい」と話したあと、鬼踊り太鼓を披露した。
記念事業で全校児童が自分の夢や、やりたいこと、好きなことを書いた4千近い折り紙で、記念事業のカラフルなロゴを描いた約2メートル四方のはり絵アートを披露。最後にシンガーソングライター川嶋あいさんが作詞作曲した校歌を合唱用にアレンジして歌った。