海外へも販路を拡大する包丁メーカーの藤次郎株式会社(藤田進代表取締役・新潟県燕市)は、「い・い・は」のごろ合わせで「刃物の日」の11月8日、燕市・国上寺で初めて包丁供養祭を行い、10月に開いたイベント「藤次郎ウイーク」で回収した約150丁の包丁を供養した。
藤次郎は、SDGsの観点から不要になった包丁の回収を進め、リサイクル業者と共同で包丁の分解、分別を行い、リサイクルしている。
ことしは株式会社として設立60周年の節目でもあり、毎年10月に開催している藤次郎ウイークデで回収した包丁類を感謝の気持ちを込めて見届ようと包丁供養祭を行った。
供養祭で山田光哲住職は「包丁は食物に感謝を伝える道具」と表現した。道具として使用している包丁だが、食材の命をいただいていることにあらためて感謝し、藤次郎が作る包丁への感謝がより深まる、心静かなひとときとなった。
藤次郎では、今後も包丁のリサイクル回収を進め、来年以降も同様の供養祭を行う予定。今後は燕三条地域の刃物メーカーとも共同で供養祭を行っていければと期待している。
不要になった包丁は、藤次郎へ。藤次郎の包丁リサイクルサービスは「包丁回収サービス - 燕三条製包丁の藤次郎株式会社|TOJIRO JAPAN」。