新潟県三条市の2人のスーパー中学生、女子走高跳で全国中学1年生歴代最高記録を更新した第一中学校1年・南雲愛(なぐも あい)さんと、 高円宮杯第76回全日本中学校英語弁論大会新潟県大会で最優秀賞受賞した第二中学校3年・珊瑚希空(さんご のあ)さんが13日、滝沢亮市長を訪問して成績を報告した。
南雲さんは9月16日に長岡市で開かれた中越地区中学校記録会女子走高跳で、中学1年生女子最高の1m63を記録した。これまで最高だった1981年の記録1m61を43年ぶりに更新した。
そもそもこの大会で南雲さんは、北信越大会で跳んだ1m61の自己ベストの更新、さらには全国中学1年生女子走高跳最高歴代記録の更新をねらっていたと話した。
南雲さんは「今回の大会では跳躍の1本1本、足の引き上げや反りなどを意識して集中して飛ぶことができた。それが結果につながった。ともに競技を行う仲間と励まし合いながら進めることができたことも結果につながったと思う。ことしの記録と距離や助走などといった課題をもう一度、振り返り、来年は1m75以上を跳べるように、また冬練習から鍛え直していきたい」と決意を示した。
滝沢市長が来年の目標が1m75と設定している理由を聞くと、「全中で1m75を出してる人が結構たくさんいて、そこに一緒に並びたいのと、最終的にはそこにいったら1m87の記録を塗り替えたいので、そこに行くまで1m75を飛んでおきたい」と答えた。
1m87は中学生の歴代最高記録。滝沢市長が「将来的には五輪も目指していますか?」と聞くと「はい」と答え、滝沢市長は「みんなの前で宣言する力強い勇気にエネルギーをもらった」と喜んだ。
南雲さんは文武両道にたけ、俳句で三条市で特選を受けており、校長は「第一中の大谷翔平」とも紹介した。南雲さんは、冬はももなどの筋肉をつけて、足の引き上げや背筋もちょっとつけたいと話した。
珊瑚さんは9月20日に新潟市で開かれた高円宮杯第76回全日本中学校英語弁論大会新潟県大会で最優秀賞を受賞した。11月28日、29日と東京都で開かれる本大会で今度は全国一を目指す。
珊瑚さんは新潟県大での最優秀賞を「とても光栄に感じている」、「結果が発表され、最優秀賞と告げられたときは望外の喜びであり、その瞬間、とても興奮したことを今でも鮮やかに思い出す」と振り返った。
全国からレベルの高い中学生が集まる本大会に向けて今から緊張しているが、「勝ち負けだけにこだわらず、スピーチを楽しむことや自分の思いを聞き手の皆さんに伝えることを第1優先に考えて、これまで努力してきた成果を120%発揮できるよう頑張ってくる」と力強く話した。
滝沢市長は、珊瑚さんの自己紹介の日本語の文章力の高さや堂々とした話しぶりに「“望外”という私もふだんまったく使わないようなレベルの高い言葉も使っていて私も今度、望外という単語を使おうかなと思った」と感心した。
さらに「結果も大事だが、さまざまな過程、プロセスも含めて、いろんな人とつながり設けたいといういろんな気持ち、目的というのも本当に素晴らしい話を聞かせいただいた」と話し、次の大会での活躍を応援した。
珊瑚さんは小学2年生のころから英会話の塾に通って英語が好きになった。ネットフリックスなどで見る好きな洋画が珊瑚さんの英語の勉強の教材。生徒会の会長にも就き、東京の高校へ進学を予定する。
スピーチの内容は将来、目指している美容外科医についてで、「もう少しちょっとレベルアップをしたスピーチをしようと思っている」。珊瑚さんは英語の自己紹介も披露した。
滝沢市長は三条市の2人のスーパー中学生に「この素晴らしい中学生が三条にいるのが、本当にうれしい」、「2人ともまだまだ上を目指してるという、さらに高みに挑戦しよという気持ちがうれしい」と目を細めていた。