紅葉の名所で知られる新潟県弥彦村の弥彦公園もみじ谷は、紅葉のピークを迎えた16日、ごった返すほどの行楽客でにぎわった。
ことしの秋は気温が高かったせいか、紅葉は1週間ほど遅れた。それなのに赤茶色になった葉も多かったが、いざピークを迎えたら十分に鮮やかな色を楽しめる紅葉になっている。
日曜17日は天気が下り坂の予報のこともあり、16日は朝早くからどっと行楽客が訪れた。弥彦へのメインルートの県道29号・吉田弥彦線は、大鳥居まで車の渋滞の列が延びることがあった。
午前10時から多目的施設「ヤホール」では福島県只見町の物産展が開かれる予定だったが、只見町観光公社の職員が渋滞にはまり、1時間遅れの11時近くになってようやく開店。ヤマサのゆべしやおっかぁの生みそ、黒糖羊羹(ようかん)、じゅうねんドレッシングなど十数品を販売した。
もみじ谷は紅葉を見下ろせる観月橋の上からの鑑賞が人気。外国人も目立ち、紅葉を背景に写真を撮り、「すっごいきれい」、「時季になればちゃんと赤くなるね」と秋の色を満喫していた。
元村役場の跡地にある大イチョウも見ごろを迎え、存在を知らずに訪れた人は想定外の大きさに声を上げて驚き、まぶしいような黄色に染まるイチョウに見入っている。また弥彦山(634m)も紅葉に染まり、弥彦でどっぷり紅葉にひたることができる。