新潟県燕市の「つばめ若者会議」は17日、昨年度で閉校した旧松長小学校で「運動会をやり直してみる。」と題して地元の人たちも巻き込んだ初めての運動会を開いた。
つばめ若者会議の高校生グループ「燕市役所まちあそび部」と大学生と20代の社会人グループ「燕ジョイ活動部」が活動のなかで運動会をやってみたいと企画した。
市役所と話し合うなかで、会場を旧松長小学校に設定。松長地区は昨年度は閉校関連の事業が多かったこともあり、ことしは休んだが今も毎年5月に松長地区の老若男女が参加する運動会が開かれている。運動会に参加するハードルは低い。
松長地区などにも参加を呼びかけ、つばめ若者会議のメンバーに加え、松長自治会、外国出身者、市内中学生、燕市職員チームなど約120人が参加、地区の運動会と変わらないくらいの規模になった。
アイスブレークにクイズ大会、準備体操に始まり、リレー、綱引き、サッカー、ソフトバレー、バスケットボール、ドッジボール、さらに校舎全体を使った鬼ごっこと、6チームに分かれて競った。
競技の方法は行き当たりばったりの部分が多かった。それでも始まってしまえば夢中になっていた。一方で、松長公民館で燕市の給食の新メニュー、トマみそカレー豚丼などを調理してみんなで昼食を味わった。
燕北地区まちづくり協議会会長で舘野自治会長の竹田敏行さん(70)は「松長小学校がなくなって穴がぽっかり空いたような感じで、皆さんだんだん疎遠になっていく」と地元小学校の閉校による地域のコミュニケーションの低下を心配する。
「やっぱり村民運動会をやるっていうのが大事。来年もやるはずで、つばめ若者会議の運動会もできれば来年も続けてほしい」と期待していた。