新潟・福島県境の通行不能区間「八十里越(はちじゅうりごえ)」が早ければ2026年秋の暫定開通まで2年を切り、開通により両県をはじめとする新たな交流、「道の駅」間の連携強化による地域活性化が期待されることから21日、道の駅の関係者向けの八十里越の現地説明会が開かれた。
国交省北陸地方整備局長岡国道事務所からの提案で道の駅に参加を呼びかけた。参加したのは県央地域の燕三条地場産センター、庭園の郷 保内、国上、たがみをはじめ、新潟ふるさと村、関川、阿賀の里、花夢里にいつ、R290とちお、みつまたの11駅の駅長ら14人。
「道の駅 漢学の里しただ」に集合し、バスに乗って県境を少し越えた辺りまで現地を視察した。すでに紅葉は盛りを過ぎて落葉が進んでいたが、山々がそそり立ち深い渓谷が刻まれたダイナミック大自然に険しさを体感。サルの群れも見かけて手つかずの自然の魅力に引き込まれた。
ハイライトは八十里越に架かる橋のなかで最も橋脚が長い5号橋りょう。中央の橋脚は新潟県庁に匹敵する80m以上もの高さがあり、いちばん低い川の部分から橋までは約120mにも達する。
橋を下から見たあと、実際に橋の上を歩き、高所恐怖症でなくもと足がすくむ高さ、そこに橋をかける技術を目の当たりにして驚き、自然とテンションが上がっていた。
「道の駅 SORAIRO 国上」の林美樹駅長は「すごい場所にすごいものを作っているんだなっていうのがわかった。今までは八十里越は全然、近いものだと思ってなかったけど、一緒にまた新たな交流ができるということで、新潟県に来る人を歓迎していきたい」、「何かいろいろ考えたら楽しくなる」と声を踊らせていた。