新潟地方気象台が28日午後4時に弥彦村に土砂災害警戒情報を発令したのに伴い、弥彦村は災害対策本部を設置するとともに、午後7時から農村環境改善センターに自主避難所を開設した。
新潟市と弥彦村には午前6時33分から大雨(洪水)警報が発表され、その後、燕市と長岡市にも発表された。さらに午後4時に新潟市、弥彦村、長岡市に土砂災害警戒情報が発令された。
そのため弥彦村では、自主避難所を開設の基準を定めているわけではないが、不安になっている村民もあるのではと、自主避難所の開設を決めた。職員5人体制で農村環境改善センターの2階の放課後児童クラブに利用している和室と洋室を充てた。
玄関で避難者を受け付け、毛布、非常食、ミネラルウオーターと情報収集や連絡がとれるようにポケットWiFiを設置し、USB充電器も用意した。開設から30分たった段階では避難者はなかった。開設期間は定めていないが、今後の降雨状況などを見ていつまで継続するか判断する。
弥彦村の自主避難所の開設は、ことし1月1日の能登半島地震以来。能登半島地震では、主に地震で移動できなくなった観光客が避難している。
今回の大雨では、新潟市西蒲区の石瀬、岩室温泉、金池、樋曽、福井の一部に避難指示が発令され、岩室小学校と入徳館野外研修場に避難所を設置している。