塗装工事の新潟ペイント工業株式会社(新潟市中央区)は、11月26日に新潟地裁へ自己破産を申請し、27日に破産手続き開始決定を受けた。負債は約70人に対し約1億5000万円。
帝国データバンク新潟支店の調べでは、同社は2011年8月設立の塗装工事業者。主に一般住宅や集合マンションなどの外壁や屋根の塗装工事を手がけ、案件の調査や診断から塗装、アフターサービスまで一貫して行える体制を整えていることで、工事案件の品質の高さには定評があった。19年7月期には年売上高約1億4700万円を計上していた。
しかし、その後は慢性的な業績不振が続き、借り入れ負担も重く、23年7月期には年売上高1億0600万円を計上していたものの、毎期の欠損計上で債務超過に陥っていた。こうしたなか採算が取れず経営を圧迫し、資金繰りが悪化。ことし11月1日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入っていた。