今シーズンでアルビ退団の燕市子育てサポーター島田譲選手の燕市役所訪問にファン100人近くが参集 (2024.12.5)

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2023年6月から新潟県燕市の子育てサポーターに就任しているサッカーJ1・アルビレックス新潟のMF島田譲選手(34)が今シーズンで退団するのに伴い5日、燕市役所を訪問して鈴木力市長や集まった100人近いファンにあいさつした。

ファンと記念写真に写る島田選手と鈴木市長
ファンと記念写真に写る島田選手と鈴木市長

ポスター、広報紙、中学生対象の講師と幅広く活躍、貢献

島田選手は1990年11月28日生まれの茨城県水戸市出身。ファジアーノ岡山、V・ファーレン長崎を経て、2020年にアルビレックス新潟へ加入し、翌21年に完全移籍した。

「子育てするなら燕市で」と評価される施策を展開する燕市は、2023年度にこども政策部を新設した。24年度の全天候型子ども遊戯施設の完成を目指し、ライフステージに応じた切れ目ない子育て施策を進めている。

2022年に島田選手が県央エリアのご当地応援選手になったのがきっかけで、23年6月に島田選手を初めての燕市子育てサポーターに任命した。

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鈴木市長と歓談する島田選手

その知名度も借りて島田選手をモデルにしたポスターを作成したり、広報紙に掲載したり、市内中学生を対象にした燕キャプテンミーティングの講師を依頼したりと幅広い活動に取り組んでもらった。おかげで島田選手とともに燕市の子育て施策に対する市民の認知度が高まり、大きく貢献したが、退団と合わせて25年1月末で燕市子育てサポーターも解任となる。

島田選手はスーツで市役所を訪れ、鈴木市長にあいさつしたあと、1階エントランスに集まったファンにあいさつした。鈴木市長は燕市で製造されている平野レミ監修のフライパン「レミパン」一式をプレゼントし、燕市子育てサポーターとしての島田選手の活躍に感謝した。

「ちゃんと子育てをしなきゃっていう自覚は今までよりも芽生えた」「僕自身が人間としても親としても少し成長できた」

鈴木市長から島田選手に感謝状を贈呈
鈴木市長から島田選手に感謝状を贈呈

島田選手は「ちゃんと貢献できたかわからないが、逆にこういう機会をたくさんいただいて僕自身もすごい経験になった」と感謝した。チームメートの燕市出身の石山青空選手(18)が15日に燕市スポーツ大使就任が決まっており、「あとはきっと青空が引き継いでいってくれる」と後輩にバトンを渡した。

子育てサポーターを務めて「あらためて自分が子育てのことについて考え直す機会も増えた。ちゃんと子育てをしなきゃっていう自覚は今までよりも芽生えたと思う」、「貴重な機会をいただいて僕自身が人間としても親としても少し成長できたのかなと思う」と振り返った。

また、家族で燕市を訪れたときに飲食店に張ってあった島田選手が妻子役のモデルと写る写真を初めて見た長女が、ちょっと違うなと不思議そうに見ていたエピソードも話した。

「燕市のような温かくクラブを支えてくださる皆さんがいてこそのアルビレックス新潟」

ファンと記念写真
ファンと記念写真

その後、1階のエントランスで集まった100人近いファンの前であいさつした。鈴木市長から感謝状を受け、「燕市のような温かくクラブを支えてくださる皆さんがいてこそのアルビレックス新潟だと、あらためて強く感じることができた。ことしで新潟を離れるが、僕の家にはたくさんのメードイン燕があるので、忘れたくても燕のことは忘れることはないと思う。なにか機会があればまた燕市に遊びに来て市役所にも遊びに来たい」と感謝した。

個別のファンサービスは行わない予定だったが、集まったファンと記念撮影のあと、一人ひとりとハイタッチしてサインを書いた子育てサポーターの名刺を手渡した。

ファン一人ひとりとハイタッチして燕市子育てサポーターの名刺を手渡す島田選手
ファン一人ひとりとハイタッチして燕市子育てサポーターの名刺を手渡す島田選手

新潟市秋葉区からお母さんと訪れた3年生の女子中学生は、言葉も出ないほどぼろぼろと泣いていた。ことし島田選手のファンになったばかりで、お母さんは「一目ぼれみたいな感じですよね。まさかいなくなっちゃうとはね」と残念そう。来春は高校受験なので島田選手から激励の言葉を動画で撮らせてもらっていた。

アルビレックス新潟燕地区講演会事務局の川崎栄治さん(74)=燕市=も市役所を訪れた。アルビレックス新潟のファン歴20年。ホームゲームはもちろん、県外へ応援に出向くこともある。「ちょっと寂しい。もうちょっと新潟で頑張ってくれればよかったかなと思うけど。何よりも人柄がすごくみんな好きだった」と話していた。


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