新潟県加茂市の加茂中学校(井狩歩校長・生徒165人)は10日、地域創生企画発表会「MOTTO HOT KAMO!」を開き、1年生が地元加茂の地域創生を図るための企画を発表した。
総合学習でこれまで行ってきた奉仕活動に代わる活動。奉仕活動は商店街や加茂川を掃除しようといった、学校側がお膳立てした活動だったが、どういう活動をするかも生徒に考えてもらうおうと、昨年は生徒が考えた活動に取り組んだ。
ことしはさらに企画する活動にイメージを変え、さらには発表力を身に付けてもらおうと地域創生企画活動に取り組んだ。
1年生60人は13の班に分かれて5月に活動をスタート。加茂の良さや課題を考えることからやってみたいことを考えてテーマを決め、インタビュー活動を行って企画を考え、プレゼンを作成した。この日はその発表会。班ごとの発表を市内の旅行、教育、NPOなどさまざま団体の11人が審査し、採点した。
テーマは「ずっと住んでいたい加茂」、「帰ってきたい加茂」、「来てもらいたい加茂」の3つ。各班の企画は、加茂山公園のリス園にちなんだリスのコンセプトホテル「リスニーランド『リスは加茂を救う』」や「空き家改造計画」、「かもの特色まつり」、「加茂で若者イチコロ大作戦」など中学生らしい独創的なアイデアが詰め込まれていた。
おとな顔負けのできばえのプレゼン資料も多かった。井狩校長は「子どもたちがしっかり考えてくれた。こんなことできたらいいよねっていう空想ではなくて、より現実的に考えてくれていると思う」と喜んでいた。活動はこのあとも来年3月まで加茂の産業と特産物の調査などを行う。