新潟県三条市の市立旭小学校(乙川尚史校長・児童56人)の5、6年生は18日、「道の駅 庭園の郷 保内」(三条市下保内)へ出向いて児童が栽培、収穫した「旭米(あさひまい)」を対面販売した。
毎年、学校田で全校児童が田植えや稲刈りをして収穫しているのが、コシヒカリの「旭米」。児童が持ち帰ったりで学校で販売したりしているが、より多くの人に旭米を食べてほしいという児童の希望もあり、初めて「道の駅 庭園の郷 保内」で販売することにした。
ことしは玄米で約540kgを収穫した。先に12日に学校で販売し、今回は第2回の販売会。5、6年生18人が販売担当で、1袋1.5キロの旭米120袋を販売用に用意した。袋のラベルも児童がデザインし、みんなで張った。
正面玄関を入ってすぐの所に旭米を並べて販売。玄関の外にも立って「いらっしゃいませ−!」、「旭米を販売しています!」と声を張って客を呼び込んだ。
朝から雪が降り続くあいにくの天気で来店客の出足は鈍く、販売は50袋ほどにとどまった。激励を兼ねて訪れる児童の家族が目立ったが、子どもたちが元気に販売する姿に「まさかここで買わないわけにはいかない」と目を細めて買う人もいた。
児童はことしの旭米の出来栄えに「みずみずしくて甘かった」と太鼓判。「みんなで作ったお米をいろんな人に食べてもらえるとうれしい」と喜んでいた。
昨年は旭米の売り上げで学校の掃除用にロボット掃除機2台を購入した。ことしも学校で役立つものの購入費用などに充てる考えだ。