一般社団法人新潟県私立幼稚園・認定こども園協会の角谷正雄会長は19日、三条市教育委員会を訪れ、全日本私立幼稚園連合会と全日本私立幼稚園PTA連合会に寄せられた義援金から30万円を三条市教育委員会に、10万円を三条白百合幼稚園に伝達した。
この義援金は、両団体の全国の加盟各園を通じて募った。約1億1000万円が寄せられ、主に石川県の被害がひどかった6園に重点的に配分し、園児と1人と保護者1人に10万円ずつを当面の生活の手当てとして寄付した。
あとは石川県に1000万円、各園に300万円ずつ、6園で1800万円を寄付し、残りは石川県の協会に渡した。新潟県分としては、一般社団法人新潟県私立幼稚園・認定こども園協会に配分し、被災園のある新潟、三条、柏崎、上越、糸魚川の5市と16園に園数に応じて配分した。
19日は三条市教育委員会で角谷会長から高橋誠一郎教育長と三条白百合幼稚園の金子ルツ子園長にそれぞれ寄付の目録を手渡した。三条白百合幼稚園ではホールの天井からつり下げていたスピーカー1本が地震で落下している。
角谷会長は被害の大きさと比べれば「足しにしかならないが、お持ちしたしだい」と話し、高橋教育長は「大変な義援金を集められ、私たちも金額だけじゃなくそういった気持ちもすごく熱いものがあるなということで、感銘を受けた」と感謝した。