旅行代理店の株式会社エムエスティ(資本金1590万円、新潟市北区)は11月28日に新潟地裁へ自己破産を申請し、12月18日に同地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者約24人に対し約2370万円。
帝国データバンク新潟支店によると、同社は2010年7月に設立された旅行代理店。「すまいるとらべる」の店名で、旅行業法に基づいた国内、海外旅行を取り扱っていた。
代表の長い業界経験を生かし、また新空港発着便を利用するなど、利用者側の利便性を重視した提案を行い、14年1月期には売上高約2000万円を計上していた。
しかし、新型ウイルスの影響で需要が減少。23年に5類に移行したあとも業績は回復せず、24年1月期の年売上高は約300万円にとどまっていた。
業況の回復が見込めないなか、先行きの見通しが立たず、ことし6月に事業を停止していた。