仕事納めの27日、新潟県燕市の鈴木力市長は幹部職員などを前に年末訓示を行った。ことし1年を振り返って職員に感謝し、9日間と長い年末年始休暇を有意義に過ごして新しい年を迎えるよう願った。
鈴木市長は、1月1日の能登半島地震の発生から1年を振り返った。地震発生で職員は速やかに登庁して災害対策本部をつくり、避難所の運営、被害の確認、調査を行い、把握した情報を的確に発信し、業務に取り組んだ。
その後も1カ月にわたり被害確認、復旧業務、市民が受けた被害の修繕やブロック塀の撤去の支援、さらに復旧の応援に出向くこもあった。「ある意味、燕市の災害対応力の高さを示すことができた」。
ほかの業務では、ことしも「日本一輝いてるまち燕市」の実現に向かってまた一歩、「進化、深化、真価」できた年だった。子育てするなら燕市でと評価される人口減少対策は、4つのアプローチに基づくと言ってきた。
ことしもインフルエンザ予防接種の対象年齢を高校生3年生に引き上げ、施設整備では小中学校の体育館に移動式のエアコンを県内で初導入した。目玉事業の屋内こども遊戯施設「うさぎもちハレラテつばめ」は、愛称、ネーミングライツ、指定管理者を決めた。
地域の人たちと連携した子育て支援策では、部活動の地域移行を月2回、19種目、31クラブに拡充できた。燕市らしい教育の推進の観点では、保育園でありがとうプレゼント事業に取り組んだ。
ずっと保留状態だったサッカー場の整備は、今後の方針を定めることができた。地域社会のDX化、脱炭素社会の推進では、DX化は書かない窓口を進めることができ、バスロケーションシステム、除雪のGPSのシステムを導入し、子育て応援カードのデジタル化にも取り組んだ。
脱炭素社会の推進では工場や倉庫の遮熱、断熱のための補助事業、中小企業のCO2排出量の可視化の取り組み、舘野の最終処分場に市内2カ所目のメガソーラーを竣工できた。
それ以外にも帯状疱疹予防接種の導入、道の駅国上の駐車場の拡張、行財政改革では下水道の経営改善計画をまとめた。
うれしいニュースは、収納率向上で県知事表彰を受けた。つばめ若者会議のまちあそび部は総務大臣表彰に続いて今度は国土交通大臣表彰を受けた。
「全体を振り返ってみると進化、深化、真価、輝くつばめの実現にまた一歩近づけたと思う」と職員に重ねて感謝した。
ことしの年末年始は9連休の長めの休みになる。インフルエンザが流行しているが、体調健康管理に留意して有意義な休みにしてほしい。
来年の元旦は何もないことを願うが、ニューイヤー駅伝ではGMOインターネットグループ陸上部に所属する燕市スポーツ大使の岸本大紀(ひろのり)選手が活躍してくれると思う。1月2日の新潟ふるさとCM大賞では、広報が頑張った作品が何位になるか楽しみに番組を見てほしい。
最後に「1月6日、あらためて皆さんの元気な姿と再会できることを祈念して年末のあいさつとさせていただく。ことし1年ありがとうございました。皆さん良いお年を」と締めくくった。