新潟県三条市の法華宗陣門流総本山本成寺(鈴木日慧管長)は、大みそかの31日から元日1日にかけて年をまたいで撞鐘会(どうしょうえ)の除夜の鐘をつき、新年を迎えた。
午前0時前に客殿から鐘楼堂(しょうろうどう)へ、うちわ太鼓をたたきながら鈴木管長をはじめ来賓や総代で行列を組んで進んだ。
内部に紅白幕を張った鐘楼堂で鈴木管長を導師に読経のあと、鈴木管長を皮切りに滝沢亮三条市長、兼古耕一三条商工会議所会頭らが順に鐘をついた。
鐘楼堂の中では体で感じるほどの大きな鐘の音が響いた。その後、一般の参拝者が鐘をついた。
耳をふさぎたくなるほど大きな音を鐘楼堂から境内に響き渡った。続いて整理券を受けた一般の参拝者が鐘をついた。
引き続き本堂では元朝祈願の法要を営み、鈴木管長が参拝者一人ひとりの頭に経巻を載せる経巻頂戴(きょうかんちょうだい)の儀を行った。
午前0時の三条市の気温は4.0度で今の時期としては冷え込みは厳しくなかったが、時々や雨や雪が降り、手がかじかむ寒さだった。
そのためか参拝者の出足は鈍かったが、新年まで残り30分を切ると急に人出が増え、おたきあげの火を囲んで暖まりながら日付が変わるのを待った。
大きな声でカウントダウンをする男性のグループもあり、年が変わると「おめでとう!」、「あけおめ!」といった声が響き、本堂前に並ぶ参拝者の列は、ピーク時には数百人にのぼった。