ことしも正月3日に福勝寺(黒田宙住職・新潟県燕市大曲)で「おもちつき大会」が開かれ、つきたてのもちと豚汁を無料でふるまう。
もちの提供は、午前11時45分からと午後1時45分からの2回。それぞれ15分ほど前から石うすでもちをつき、希望した子どもたちのもちつき体験も受け付ける。
午前は4升、午後は2升のもちをついて、きな粉とあんこで提供する。加えて昨年に続いて午前、午後とも100食分の豚汁もふるまう。昨年は想像以上に大勢の参加でてんてこ舞いだったこともあり、ことしはやや小盛で提供。午後の方が来場が少なく、ゆっくり過ごすには午後の回がお勧めだ。
あわせて午前10時から午後3時まで燕市内の飲食業者が出店する。「和食カフェえん」が焼きたての卵焼き1切れ120円やおでん、焼きおにぎりを販売し、キッチンカー「コネルキッチン」がひとくちメンチカツを販売する。
本堂では「飴屋本舗」が新春菓子の花びらもちやどら焼き、「和食カフェえん」が手がける「むすび」がマフィンや温かいドリンクを販売。本堂は飲食スペースとしても開放する。募金箱を設置し、集まった善意はフードバンクに寄付する。
36歳になった1988年生まれで燕市に住む黒田住職、飴屋本舗の遠藤重樹さん、今回は参加できないがオンラインショップコーヒーショップ「off」経営の川又千鶴さんの子どものころから接点があった3人が2022年に始めたもちつき。新型ウイルスの感染拡大で元気がなかったみんなが笑顔と元気を取り戻し、地域を巻き込んで活性化できたらと企画した。
年々、来場者が増えて地域に広がり、定着してきている。昨年は200人近くが来場した。黒田住職は「地域に集まる場所がないという人が来てくれたらいい。地域と店舗をつなげる役割にも担っていけたらうれしい」と言う。今回はちらしのデザインを市内のデザイナーのシマダマサノリさんに依頼した。
活動の輪を広げて「正月だけじゃなく、マルシェもできたら。その前段階として、マルシェになるのを目標にやっているところも僕のなかにはある」。それにはもちつきを5年以上、続けていき、「大きなコミュニティーになればいいなと思っている」と大勢の来場に期待している。問い合わせは福勝寺(0256-63-5004)へ。