新潟県燕市で仕事始めの6日、令和7年燕市新春賀詞交換会が開かれた。鈴木力市長はさいさつで、今年度のふるさと納税の寄付額が51億円を越えて過去最高となったとことを紹介。ことしは「ビッグプロジェクトめじろ押しの燕市」として燕市の動きをや話題を提供した。あいさつの概要は次の通り。
初めに皆さんにおわびすることから始めなければならない。すでに報道でご存知と思うが、1月3日に燕市職員が酒気帯び運転の疑いで逮捕されるという事態になった。当初、事実を否認しているということだったが、認めたということで昨日、釈放された。
公務員としてあるまじき行為。言語道断。事実関係をしっかり把握したうえで、厳正なる処分をしたい。きょうの新年の仕事始めで職員に対して、あらためて公務員としての自覚をもち、法令順守という基本に返って行動をとるように訓示した。組織を挙げて住民の信頼回復に取り組んで行くことを確認した。皆さんにご心配をかけて心よりおわび申し上げる。
昨年は元日の能登半島地震発生で、燕市でも住宅の一部損壊が多くあった。とくにごみ焼却場の煙突が傾き、機能停止の状況になった。長岡市、三条市の協力を得ながら復旧に取り組んだ。昨年11月になんとか再稼働した。この間、市民に心配をかけ、ゴミの減量化に協力いただいた。心よりこの場を借りて感謝申し上げたい。
ことしの燕市どうなるのか。新年早々、まずうれしいニュースがあった。1月2日にUXで放映された第5回新潟ふるさとCM大賞で燕市の作品が準グランプリになり、第3回大会の3位を上回る成績をあげた。これからもUXで夏ぐらいまでに50本、番組のなかで放映される。燕市のホームページから見れると思う。
ふるさと納税は令和の米騒動で、6年度は米の産地などにふるさと納税が流れていくかと心配したが、12月31日で過去最高の51億円超えという状況になった。年度末までどこまで伸ばせるかだが、まずひと安心している。
ことしも1年、どんどん燕市を前に進めていきたい。令和2年から分水地区笈ヶ島で建設を進めてきた統合浄水場が完成した。事務所は年末に引っ越してきょうから事業を開始しているが、いろんな試験運転等があり、本格的な稼働は3月に竣工式をしたうえで4月から供用開始の予定だ。
県内最大規模のセラミック膜ろ過システムを採用しており、今まで以上に安全安心で、おいしい水道水が供給できると思う。
子育て世帯からの期待も大きい屋内子ども遊戯施設は、建設業界の人出不足や資材調達の遅れで当初予定したオープンが春から夏にずれ込む状況になった。大変、申し訳ないが、1日でも早くオープンできるように頑張っていく。
さらに、これもずっと課題だった道の駅国上の駐車場不足問題。ことし秋には駐車場の増設が完成し、約300台、多く駐車できる。
B&G海洋センターは燕地区の小学校のプールの集約化の機能をもたせ、テント張りだが鉄骨方式のしっかりした施設に移転改築し、となりのちびっこ広場の方に展開しつつ、このプロジェクトもB&G財団から助成金を得ながら取り組んで行く。吉田ふれあい広場は、人工芝のサッカーコートを作る。こちらは設計に着手する年になる。
県関係では、旧労災病院の跡地は、駐車場の部分に県立特別支援学校の建設が始まる。県立吉田病院は今の駐車場の所に新しい病院を作るための設計がことし始まると聞いている。
このように、例年以上に「ビッグプロジェクトめじろ押し」の燕市だ。着実に進ちょくするように取り組んでまいりたい。
もちろん3つのの人口増戦略を基本とした第3次総合計画も進めていく。子育てするなら燕市でと評価されるような子育て支援の推進、地域社会のDX化、あるいは脱炭素社会の推進にもしっかり取り組んでいく。今、新規拡充事業を検討中で、2月の中旬に予算発表するので、それまでお待ちいただきたい。
その一方で、これからの人口減少、あるいは国の税制改正があるかもしれない。それらを見据えたとき、行財政改革にも取り組んでいかなければならない。
公共施設の統廃合であったり、老朽化した施設の撤去など公共施設の保有量の適正化にも取り組んでいかなければならないし、平成4年から30年以上、料金改定を行っていない下水道事業の経営改善にも取り組まなければならないという重要課題がある。
いずれも重要課題だが、職員と一致団結しながら、皆様方のご理解を得ながら進めてまいりたい。
令和7年、へび年ということで、脱皮をしながら成長をしていくヘビのように、燕市はことしは引き続き深化、進化、真価しながら日本一輝くまち燕市の実現に向けて取り組む。令和7年が皆さまにとって本当に幸多い年であることを祈念申し上げる。